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スタッフ定着のためにやっておきたい3つのこととは?

2020.12.07

スタッフが定着せずに歯科医院の雰囲気がギスギスしているというところがあります。
ですが、歯科医院が成長していく上でスタッフが全員やめてしまったという苦い経験をして、今では院内の雰囲気も明るく、経営面でも安定している歯科医院も多数あります。
今、スタッフの空気が悪くて、毎日頭を抱えている歯科医師の先生、苦手なスタッフがいて辞めたくて仕方がない歯科医衛生士さん、そんな歯科医療に従事する全ての方に知ってほしいことがあります。
今回は歯科医院のスタッフが定着するためにやっておきたい3つのことをご紹介します。

1.マニュアルを作る

スタッフ定着化でまずやってほしいことはマニュアル作成です。マニュアルを作ることでたくさんのメリットが得られます。それでも、どうしても面倒になってしまって、ついつい先延ばしにしてマニュアルが作れていない歯科医院がまだまだ多く存在します。

ではどうやってマニュアルを作ればいいのでしょうか。確かにマニュアルには受付業務から、歯科衛生士業務まで多岐に渡ります。挨拶の仕方からマニュアル化してしまっていては途方に暮れてしまうでしょう。
そこでマニュアルを作るにあたって簡単に始める方法をご紹介します。

まずは作ると決めた1日の診療内容をメモに書いてみましょう。
例えば今日の患者さんがメンテナンスとCR充填、抜歯だったとしましょう。まずはこの3つのポイントだけをメモします。メンテナンスは最初に歯周病検査をして、超音波スケーリング、歯科医師の指示によって機械的歯面清掃が必要であればどこにプローブがあり、歯周病検査は紙に記載するのか、パソコンに入力するのか、といったようにポイントを書き出していきます。
ポイントだけを絞って記載し、次に中堅クラスのスタッフに手書きでもいいので必要なことをさらに追記してもらいます。
そうすることで、マニュアルを作っていくことができます。
マニュアルがあることで振り返りができ、仕事が全く分からなくて毎日が不安だから辞めたい、というリスクを減少させることができます。

2.スタッフと雑談してみる

雑談といっても、院長先生のプライベートを話すだけの雑談は全く意味がありません。
スタッフのプライベートな話を含めて、最近の仕事の調子についてもしっかりと雑談していきましょう。

月に一度面談をしているという歯科医院も多く、面談で歯科医院の雰囲気が良くなっているのであればそのまま面談を継続すればいいでしょう。
しかし、歯科衛生士が3名未満、受付が1人、歯科医院全体で10人以下のスタッフといったような歯科医院で面談を毎月してもなかなか円滑化しないことが多いです。

そこでやってほしいのが、朝の準備時間や少し患者さんが少ない時間帯の雑談です。
雑談を重ねることで、今悩んでいることを聞き出せたり、他のスタッフの不満を聞き出すことができます。
雑談のポイントはスタッフ全員とするということです。

例えばAさんはBさんが仕事を全く覚えないことに不安を覚えていたとしましょう。
しかし、BさんはAさんがいつも怒るので分からないことを聞けずに仕事を覚えることができないという不満を抱えています。
Bさんが、仕事ができない事実は同じでも解釈は一人一人違うのです。
そこで歯科医はAさんの不満を解消するためにどうすべきかアドバイスし、Bさんの苦手なところを一緒にトレーニングする時間を作るといった工夫をすることで、問題が解決します。

なかなか簡単にはいきませんが、雑談を繰り返すことで、どんな話し方をすればスタッフの悩みを聞きだせるのかのコツもわかるようになります。
院長先生は自分の話ではなく、スタッフの話を聞き出す努力をしましょう。

3.スタッフの成長を評価する

スタッフを雇っていると、どうしても全員が全員、毎日全力で仕事をしているという素晴らしい状況を維持することは難しくなります。
その中でも頑張っているスタッフが疲弊し、辞めてほしくないのに辞めてしまったという苦い経験をした歯科医院もあります。
そんな大切なスタッフが辞めないようにするためにも、やってほしいことがあります。

それはスタッフの成長の評価です。お金だけのために働くのであれば、都会に出て、高い給料のところで働けばいいです。
しかし、仕事をしていく上では、お金ももちろん大切ですが、やりがいが大切です。
そこで院長先生にやってほしいことは、スタッフの評価です。

どれだけそのスタッフが頑張っているのか、そして感謝の気持ちを伝えましょう。
そうすることで、そのスタッフはやりがいと、歯科医院にいる存在価値を感じてくれるようになります。
存在価値を感じなくなってしまえば、どんなに給料を上げてもスタッフは辞めてしまいます。
ぜひ、スタッフの成長を半年に1回でもいいので評価しましょう。

スタッフ定着化のためには、マニュアルの作成、雑談、成長評価、が欠かせません。ぜひ明日からやれることはぜひ取り組んでみましょう。

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