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仕草から相手の本音を知る方法

2024.09.23



身振り手振りが大きく感情がわかりやすい欧米人に比べて、日本人はジェスチャーが少ないもの。そのため、「どう思っているのかわからない…」と患者さんやスタッフに対して感じたことがある院長も多いのではないでしょうか。

しかし、ジェスチャーが少ないからといって気持ちがわからない訳ではありません。無意識な仕草から、相手の心理を読み取ることが可能です。

そこで今回は、仕草から相手の本音を知る方法について解説します。患者さんやスタッフの本当のきもちを知りたい方は是非、この記事を参考にしてください。

興味がない、不快感は口に出る

心の動きは少なからず、身体や行動に表れます。口もそのひとつで「口が閉じている=心を閉じている」と心理学では言われています。もちろん、黙っている時には口は閉じているものですが、一般的に顔の下半分が次のような口の動きをしている時はNO!のサインとも言われているので注意しましょう。
口をしっかりとかたく結んでいる
話を聞き入れたくないと思っている可能性が高く、話し相手に好印象を抱いていない。
口を尖らせている
話の内容に不快感を覚えていて、素直に認められない。
舌をほおの内側に押し当てている
人は聞きたくない話を聞いている時に顎の筋肉が緊張する仕草をする傾向があります。
顎を引いて、歯を食いしばっている
聞きたくない話を聞いている時にしてしまう仕草で不快感が露骨に出ている状態。

一方で、大きな口を開けて笑ったり、冗談を言って舌をペロリと出したりするのは、心を許している相手に見せる仕草です。

手の内側を見せるのは心の中を見せること

手は心とリンクしていると言われるほど、相手の心うちが出やすい部位になります。鼻から下を触ることが多い場合は話し相手を信頼していない、嘘やごまかそうとしている傾向があるため、話す内容を変えたり逆に注意深く相手の話を聞いたりするのがおすすめです。

その他にも、手の状態から次のようなことがわかります。
こぶしを強く握りしめている
我慢している状態で話したくない、聞きたくない、心を閉ざしている表れです。

手を開いている
手を軽く握っているのは平常の状態で手を開いている、手のひらを見せている時はリラックスして心を開いている状態で相手の話を受け入れようとしているサインでもあります。
腕組みをする
自分の領域に入れないように拒否する姿勢。ただし、笑顔で腕組みをする、相槌を打っている場合は興味を示している傾向があります。
口に手をやる
言いたいことがあるのに言わない(言えない)ことを表す。相手が自分より目上な人の時に出やすい仕草。
時計を触る
話をしながら時計を触るのは緊張を隠そうとしている仕草。

額に手を当てる
迷いがあり、信用していない心理状態を表しています。また、鼻に手を当てている場合は話が本当かどうか疑っている仕草になります。
顎に手をやる
相手から攻撃されている時の防御姿勢と言われています。嘘をつく時や自分の言葉に慎重になっている場合にも多く見られます。

まとめ

ちょっとした仕草の意味を知っておくことで、会話をしている時の相手の気持ちを予想することができます。例えば、患者さんに治療説明をしているときに手を開いている時には、自費治療について詳しく説明することで自費率アップに繋がりやすいです。

他にも、スタッフと話している時に口に手をやった場合には、言いたいことがあれば話せる時に伝えて欲しい有無やメールなどでも大丈夫なことを最後に伝えると、スタッフが院長に相談するきっかけになりやすいでしょう。その結果、院長とスタッフの間に信頼関係が生まれることも少なくありません。

なお、仕草の癖を一気に覚えるのは難しいため、まず今月はスタッフや患者さんと会話している時には口元を意識する、というように少しずつ相手の仕草を意識していくといいでしょう。

歯科衛生士 帆保智子

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