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歯科医院で新人スタッフの定着率を高めるためのフォロー体制

2026.04.13

体制
新人スタッフが数ヶ月で退職してしまうことは、多くの歯科医院でみられる課題のひとつです。採用や教育に時間をかけても、数ヶ月で辞められてしまうと、歯科医院にとって経営が安定しません。
こうした早期離職を防ぐには、教育内容だけでなく、新人スタッフを支えるフォロー体制を整えておくことが重要です、この記事では、新人スタッフの定着につながるフォロー体制の具体的な作り方を紹介します。

新人スタッフが定着しない歯科医院で起きていることとは

歯科医院は、採用した新人スタッフにできるだけ長く働いて欲しいと考えています。しかし、実際には採用後数ヶ月で離職してしまうスタッフも少なくありません。

新人スタッフが短期間で辞めてしまう歯科医院では、必ずしも新人教育の内容に問題があるわけではなく、新人スタッフを支えるフォロー体制に問題がある場合もあります。
たとえば、「みんなで教える、支える」という形になっている場合、一見するとチームワークがよい歯科医院のようにみえますが、実際には誰が新人の状況をみているのかわからなくなりがちです。さらに、新人スタッフは相談したいことがあっても、誰に聞けばいいのかわかりづらくなる場合もあります。

その結果、周囲のスタッフが忙しい業務のなかで十分なフォローもできず、気づいたときには新人スタッフが誰にも相談することができず、徐々に離職へ気持ちが流れてしまっているという状況になることもあります。

このような問題を防ぐためには、新人教育だけでなく、新人スタッフを支えるフォロー体制を歯科医院として整えておくことが重要になります。

新人スタッフの定着率を高めるフォロー体制

新人スタッフが職場に慣れるまでは、一定の期間が必要です。診療の流れを覚えるだけでなく、スタッフ同士のコミュニケーションや業務上の連携、歯科医院のルールに少しずつ慣れていく必要があります。

こうした時期に新人スタッフを支えるのがフォロー体制です。フォロー体制といっても特別な制度を導入する必要はありません。大切なのは、新人が困ったときに相談できる相手がはっきりしていること、そして周囲のスタッフが新人の様子に気づける環境を作ることです。
歯科医院では、日々の診療が忙しく、新人スタッフへの対応が後回しになってしまうことがあります。しかし、最初の数ヶ月の関わり方によって、新人スタッフが職場に安心感を持てるかは大きく変わります。
そのため、教育とは別に新人スタッフを支える仕組みをあらかじめ用意しておくことが、結果としてスタッフの定着率を高めることにつながります。

新人スタッフのフォロー体制の作り方

新人スタッフのフォロー体制は、日々の診察の中で無理なく続けられる形にすることが大切です。ここでは多くの歯科医院で取り入れやすい基本的な方法を紹介します。


フォロー担当者を決める

まず新人スタッフにフォロー担当をひとり決めておきます。たとえば、歯科衛生士であれば経験のある先輩の歯科衛生士、歯科助手であれば教育担当のスタッフが担当するなど、職種に合わせてフォロー担当を決めておくとよいでしょう。
担当が決まっていれば、新人スタッフも相談する相手がわかりやすくなりますし、担当者も新人スタッフの様子を意識してみるようになり、小さな変化にも気づきやすくなります。


フォロー担当から定期的に声をかける

新人スタッフは、職場に慣れるまでわからないことや不安を感じる場面が少なくありません。しかし、忙しい診療の中で質問するタイミングを見つけられず、そのまま抱え込んでしまうこともあります。
そのため、フォロー担当は新人スタッフから質問されるのを待つだけでなく、診療後などタイミングをみて声をかけることが大切です。それだけでも新人スタッフは安心感を得やすくなります。
特別な時間を長く確保する必要はありません。短い時間でも定期的に話をする機会を作ることで新人スタッフが相談しやすい環境が整っていきます。


院長も新人スタッフの状況を把握する

新人スタッフの状況は、フォロー担当者に任せるだけでなく、院長もある程度把握しておくことが大切です。
例えば、フォロー担当者から新人スタッフの様子や困っていることを簡単に共有してもらうだけでも、新人スタッフの状況を知ることができます。必要に応じて院長が新人スタッフに声をかけることが、安心感につながります。こうした小さなことが、新人スタッフの歯科医院に対する信頼感を高めるきっかけになることが少なくありません。


新人スタッフが職場に安心感を持てるかどうかは、採用後の関わり方によって大きく変わります。日々の診療の中で無理なく続けられるフォロー体制を整えることが、スタッフの定着率を高める第一歩になります。

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