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医業収入を増やし安定させるために必要なこと

2022.06.12

先生は医業収入を増やすセミナー受講や情報コンテンツを購入されたことはありませんか?
実践してみたけど、うまくいかなかったという先生がいる一方で、できることを着実にやり続けて大きな成果を実現している歯科医院もあります。
では、医業収入を増やし、安定させていくためには具体的にどうすれば良いのか、今回は具体的な方法と実践例についてご紹介します。

1.鍵はリコール患者さんを増やすこと

医業収入を安定して増やすには、メンテナンス患者さんを増やし、予約管理を徹底させることです。
多くの歯科医院では治療終了後に、「これで治療が終わりましたので、あとは定期健診にきてください」と、そのまま患者さんを放置してしまうことがあります。

そうではなく、患者さんごとのきめ細かな対応が必要になります。
例えば、歯周治療の患者さん。歯茎が炎症を起こしていて治療をしているのであれば、定期的な歯のクリーニングは1か月間隔での来院が必要であることを伝えます。
むし歯治療であっても、二次カリエスの危険性を説明し、定期的に通院する必要性をしっかりと説明します。患者さんの多くは二次カリエスの危険性を知らないものです。
また、セラミック治療を選んだ患者さんは、お口の健康への関心・意識が高いことが多いので定期的に付いてしまう着色汚れを落とすために歯科医院にメンテナンスで通った方が良いことを説明します。加えて、セラミック治療の利点(審美性、二次カリエスリスクリスクなど)を生かすには、定期的なメンテナンスが欠かせないことも伝えていきたいですね。
このような取組みで、徐々にリコール患者さんが増え、収益における安定した土台につながるでしょう。

2.安定した歯科医院経営のためのルーティン

つぎに、医業収入を維持していくために、歯科医院にどんなルーティンが必要なのかを見ていきます。
第一に、歯科医院全体でリコール患者さんを維持・管理することが挙げられます。
たとえば先生がもう少し頻繁にメンテナンスに通ってほしいと考えていても、歯科衛生士は安易に次の予約を半年以上先にまで引き伸ばしてしまうことがあります。
1か月間隔でいらっしゃる患者さんと半年単位でいらっしゃる患者さんでは、年間に来院する回数が違ってきます。しかも期間が空くほど、患者さんも次の健診の予約が入れづらくなります。
予定が立たないので、患者さんから「また連絡します」となれば要注意です。

もちろん、患者さんの口腔内の状態にもよりますが、必要に応じたメンテナンス間隔を歯科医師、歯科衛生士が考え、共有する場を設けてください。
そして3か月以内であれば、患者さんのスケジュールを聞いて、予約ができるような体制を整えていきましょう。

そうすることで予約枠が安定して埋まります。このような比較的簡単なルーティンを守り続けるだけで、安定した歯科医院経営につながります。

3. スタッフ定着による歯科医院経営安定化も忘れない

安定した医業収入の増大のためには、スタッフの定着も欠かせません。
スタッフが入れ替わり立ち代わりの状態では、予約ルールも新しいスタッフが入るたびにルーティン化されづらくなるでしょう。
また担当制を導入しているようなところでは、ダメージも大きくなります。
簡単な例で挙げると、歯科衛生士が辞めてしまった場合、患者さんのメンテナンス枠としての予約は取り辛くなってしまいます。

スタッフの定着は歯科医院経営共通の課題です。
やはり一番重要なのはスタッフが感じる「働きがい」「心地よさ」「人間関係」になります。短絡的に給与面などに目が行きがちですが決してそうではありません。
そのためには、一緒に患者さんに向き合っていくことが必要です。
歯科医師と歯科衛生士、歯科助手の信頼が構築されていきます。
信頼関係があるからこそ、歯科衛生士たちも患者さんの希望されている治療がどういったものなのか、当院ではどういった治療を提案することができるか、といったことを考えるようになります。
そのような行動が患者さんの評価につながり、地域で選ばれる歯科医院になっていくことでしょう。

スタッフが定着するからこそ、歯科医院経営が安定します。
ぜひ安定した歯科医院経営をするためにもリコール患者を大切にして、歯科医院内の仕事のルーティン化、スタッフの定着を意識してください。

Dentist N

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