「院長なのだから、誰よりも忙しくてあたりまえ」
「経営者は身を粉にして働くべき」
そう思っていませんか?
医院経営が好調で、仕事に追われるのは良いことですが、長期間そのような働き方をしてしまうと、心身ともに疲れ切ってしまいます。
忙しく働きすぎて身体を壊してしまう、家庭内の問題が起きる、などは珍しいことではありません。
今回は、院長先生が忙しい日常の中から時間をどのように捻出するのか、についてお伝えしていきます。
日々の仕事に終わるのではなく、時間的余裕を作り出すことが、結果的に自身や医院の成長に繋がり、人生が豊かになります。
▼なぜ院長先生は忙しいのか
そもそもなぜ院長先生の忙しいのでしょうか。
それは、すべての事を自分で行わないといけない、と思っている方が多いからです。
歯科医院の営業時間はすべて診療を行い、診療の合間や休憩時間、診療時間が終わってからそれ以外の仕事を行うのが常態化しています。
長い期間、勤務しているスタッフがいる場合は、事務などの仕事を割り振ることもできるのですが、効率的に行っている医院は少ないです。
またプレイヤー気質の方も多いため「誰かに頼むよりも、自分でやったほうが早い」と考えて行ってしまう院長先生も多くいます。
やらなければならないタスクは多く、その多くを院長先生が行っている、そのため忙しくなってしまいます。
▼朝の時間を活用する
雑務を行う場合には、診療までの時間を活用しましょう。
朝であれば、電話などに邪魔されることなく効率的に作業を行うことができます。
診療後に雑務を処理する方もいるのですが、診療後は、頭も身体も疲れてしまっているので、作業には向いていません。
30分でも良いので、朝の時間を作り出して、短時間で集中して作業を行う習慣をつけると良いでしょう。
▼不要なミーティング、朝礼をやめる
時間を作り出すために、不要なミーティング、朝礼はやめましょう。
ミーティングや朝礼は、目的を持って行い、その目的が達成しているのであればよいのですが、マンネリ化してしまいなんとなく継続している場合もあります。
ミーティングでは議事録を取らずになんとなく毎週同じ時間に行う、
朝礼はアポイント表を見ながら確認するだけ、という程度であれば行わなくても大きな問題は起こりません。
情報共有が目的であればLINEやSlackなどのアプリもあります。
LINEやSlackは履歴が残るので、あとから見直したり、欠席した人も確認出来きたり、などのメリットもあります。
明確な数字目標があって短期で結果を出す、などの場合でなければ、一度、ミーティングや朝礼などをやめてみましょう。
▼仕組みを作り仕事を振り分ける
個人で経営している医院の場合は、院長先生が仕事を抱えすぎて忙しい場合があります。
自分じゃなくてもできる仕事であれば積極的に割り振って行くことも重要です。
仕事を割り振る場合は、割り振った人が退職しても医院が問題なく回ることが重要です。
どの部分までやってもらうかを明文化し、可能であればマニュアルを作成するなど、仕組みを作ると良いでしょう。
マニュアルなどの仕組みは医院の資産になります。
事務仕事の量が多くてどうしようもない場合を除き、事務員の採用や外注は避けるようにしましょう。
▼まとめ
経営者でありプレーヤーでもある院長先生は放っておくといくらでも仕事をしてしまいます。
若いうちや開業当初であればいいのですが、同じ働き方をずっと続けてしまうのは良いことではありません。
忙しい環境を見直し、仕事を減らし、振り分けるもの院長先生の仕事と考えて、常に時間を作り出すようにしましょう。
歯科医師 K.A.