マネジメントを成功させるためには、スタッフが最後まで個人個人の目標を達成する必要があります。
しかし、歯科業界だけでなく、医療業界全体で人手不足が深刻化し、人手不足によって地方の大きな病院が閉院しています。
個人経営の歯科医院でも、人手不足によって経営が深刻化しているところが数多くあります。
ではスタッフが辞めずにマネジメントをスムーズにするためには何が必要なのでしょうか?
今回はスタッフが辞めないために院内マネジメントについて詳しく解説していきます。
1.マネジメントは売り上げだけが全てじゃない
マネジメントは、組織が成果を達成するための機関です。
しかし、多くの企業では「成果=売り上げ」になってしまっています。
有名な大手企業でも売り上げを達成するために営業マンが自腹を切ったり、悪質なケースでは顧客に対して不利益につながる商品を販売したり、といったことがニュースでも取り上げられています。
マネジメントは、売り上げを達成するためにあるわけではありません。
あくまでも売り上げを達成させることはマネジメントの一部です。
マネジメントを実行するマネージャーと呼ばれる役職の方がいます。
マネージャーは組織の目標を達成するためにスタッフ個人個人の目標を決め、仕事に対する動機付けを行い、スタッフを評価していく役割を担っています。
そして人材を育てていきます。
ですから、マネジメントの考えが「売り上げ」だけに偏ってしまうと、組織運営がスムーズにいかなくなってしまうのです。
2.どうしてスタッフは辞めてしまうのか?
マネジメントが成功するためにはスタッフそれぞれが自分の目標を達成していく必要があります。
しかし、多くの歯科医院でスタッフが辞めていってしまっています。
どうしてスタッフは辞めてしまうのでしょうか。
様々な原因がありますが、スタッフが辞めてしまう原因の一つとして、マネジメントがうまくいっていないことが挙げられます。
歯科医院の売り上げのために、無理に自費治療を勧めるようにスタッフに強要したり、先輩スタッフが新人スタッフにきちんと仕事を教えていなかったり、さらには、教えていないのに知らないことに対して怒ってしまう、といった状況は、すべてマネジメントがうまくいっていない結果、引き起こされます。
マネジメントでは、売り上げ達成のために自費を勧めるのであれば、自費を勧めるためにはどうすればいいのか、どうして患者さんに自費治療も勧めた方がいいのか、といった考えをきちんとスタッフに伝えます。
仕事のノウハウに関しても、必要なマニュアルがあってマニュアルに沿って指導していたか、といったことをマネジメントではしていきます。
ですからマネジメントがうまくいかないとスタッフも辞めてしまうのです。
3.スタッフが辞めないマネジメントのポイント
スタッフが辞めないためのマネジメントのポイントがあります。
それは人事評価制度です。
評価がしっかりと定まっていないと、スタッフが取るべき行動がわかりません。
人事評価があることで、普段の仕事態度はもちろん、スタッフとして望ましい行動を取ることで評価されます。
歯科医院が考える望ましい行動をとったスタッフは、目標を達成するために必要な行動をしたスタッフなのです。
ですから、人事評価制度を入れることでマネジメントがスムーズに行われます。
またスタッフ育成においても、評価されることでスタッフのモチベーションアップにもつながります。
ぜひスタッフが辞めないマネジメントのためにも、スタッフを評価する仕組みを作りましょう。
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