新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されています。
第2波は既にきていますし、第3波も心配なところです。
感染が拡大しているエリアでは、再度緊急事態宣言がだされるのではないか、という不安もあります。
では、歯科医院は今後に備えて何ができるのでしょうか?
今回は第2波、第3波に備えて歯科医院ができること、すべきことをご紹介します。
1.第2波、第3波に備えてすべきことは?
当然のことではありますが「感染症対策」です。
特に感染症対策では、新型コロナウイルス感染拡大が深刻な地域とそこまで感染者がいない地域では対策に大きな違いがでています。
全スタッフがフェイスガードを標準的に装着している歯科医院もあれば、そうでない医院もあります。
マスクも今では外出する際にはかかせなくなっていますが、忘れてそのまま外出している方もいます。
万全の体制で感染症対策を行っている歯科医院がほとんどではありますが、これからは感染症対策の徹底を継続することが必要不可欠な時代になります。
おさまってきたから大丈夫!といって対策を怠るのではなく、
誰にでも感染リスクがあるからこそ、歯科医院で患者さんひとりひとり、毎回、感染症対策を徹底して行いましょう。
当たり前のことだからこそ、継続していくことが重要です。
2.非接触は今後の課題
新型コロナウイルス感染症対策として、「非接触」が今後の大きな課題となります。
国から支援金を受けることが決まっていますが、感染症対策として、アルコール消毒をする、またできる限り接触を減らすことが注目されています。
例えばドアを自動ドアにして触れないようにする、掃除機は自動で行ってくれるロボット型にする、お金を触らないようにキャッシュレス決済を導入する、といったことです。
特に注目してほしいのがセルフレジの導入です。
コンビニやスーパーなどでは、できるだけお金の受け渡しをしないようにクレジットカードやキャッシュレス決済を促しています。
非接触型のセルフレジを導入することで、受付スタッフの感染リスクを減らすことができます。
ビニールのついたてを設置したりして、多くの歯科医院が感染症対策に取り組んでいます。さらなる感染症対策として「非接触」をできるだけ多く取り入れられる歯科医院は、経営面がより強固なものになり得ます。
国からの支援金があるからこそ、なかなか自分の歯科医院では予算的に導入が難しかった設備を導入することを考えましょう。
セルフレジ以外に、ICウォッシャーなども感染症対策として導入すべき機器といえるでしょう。優先順位を考えて、感染症対策に必要な機器の導入を計画する必要があります。
3.予測できないからこそ万全の体制を
新型コロナウイルスによって患者さんが一時的に減少しても、毎年設備投資に必要な資金を確保してきた歯科医院の多くが、翌月以降の売り上げは例年と変わらない、もしくはアップさせています。
一方で、新型コロナウイルス感染症が少し落ち着いたことで、少しずつ患者さんが回復してきたものの、まだまだ元に戻っておらず経営的に不安を抱えている歯科医院もあります。
その違いはどこにあるのでしょうか?
要因の1つは設備投資です。
経営的にうまくいっている歯科医院の多くが「投資」を行っています。
これは設備投資であったり、スタッフ研修であったり、歯科医院によって様々です。
投資を行っていない歯科医院では、スタッフの感染症対策の意識も低く、設備も万全でないため、万が一のときに経営を継続していくことが困難になります。
感染症が不安な世の中だからこそ、優先順位を明確化し、必要な投資を行うことが重要となります。
ぜひ、無駄な経費をかけていないかを見つめ直し、必要な投資を行いましょう。