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スタッフの人事評価制度への第一歩とは??

2020.10.12

歯科医院の多くは経験年数とともに昇給していきます。
もしくは、専門資格を取得すれば手当として昇給させるといった歯科医院もあるでしょう。

しかし、大企業の多くは、人事評価制度を導入し、毎年確実に昇給するのではなく、評価に見合った昇給をしています。
これは企業の成長には欠かせない制度です。
今回はぜひ歯科医院の成長のためにも導入してほしい人事評価についてご紹介します。

1.そもそも人事評価制度とは?

なんとなく人事評価制度のことを知っているという先生も多いかと思います。
人事評価制度とは、言葉の通りスタッフを評価する制度になります。
人事評価制度は、会社ごとの基準でスタッフの成果を評価します。

基準を満たせば、昇進、昇給、賞与が上がり、基準に満たなければ、昨年よりも昇給額が下がってしまいます。
人事評価は、長期的にスタッフが成長するために必要な仕組みとも言えます。

人事評価制度があることで、スタッフがどう頑張れば、成長し、昇給できるのかといった明確な基準を示すことでスタッフが成長しやすくなります。

2.歯科医院には人事評価制度はハードルが高い

企業の成長には欠かせない人事評価制度ですが、歯科医院にとっては導入のハードルは非常に高いです。
どうして歯科医院にとって人事評価制度の導入は難しいのでしょうか。

それは院長一人経営体制にあります。
多くの歯科医院では院長先生が診療はもちろんのこと、スタッフの退勤管理、給与計算、レセプト業務など様々な業務に追われています。

診療だけでも大変なことなのに、様々な事務作業も一人でこなさなければいけない院長先生が多いのです。
もちろん、奥様が事務を任されている歯科医院もあるかもしれませんが、それでも、二人で経営をしていくのはとても大変です。

大企業であれば、営業は営業、経理は経理、人事は人事部と担当が分かれています。
歯科医院はそういった分業のための人員を増員することが難しいことから、人事評価制度導入のハードルが高くなってしまうのです。

仮に人事評価制度を導入したところで、院長先生が最初は頑張っていても、なかなか毎月の評価が面倒になってしまって投げ出してしまうケースがほとんどです。
また、人事評価は平等な制度である一方で、今までずっと年数とともに昇給してきた古株のスタッフからの不満も買いやすいです。

こういった理由から、人事評価制度は、歯科医院にとってハードルが高いものなのです。

3.人事評価制度への第一歩は褒めシートの導入

人事評価制度は給与と連動させないといけないし、毎月の評価が面倒という先生にまずは人事評価制度導入への一歩としてオススメの方法があります。

それが褒めシートです。
褒めシートは、名前のごとく、スタッフが頑張ったところを褒めるシートです。

人事評価導入が難しい歯科医院にオススメの方法、とはいっても、いきなり給与と評価を連動させるのはスタッフの反感を買ってしまうのはもちろん、それぞれの評価基準を賞与、昇給にどう反映させるかを決めていかなければいけなりません。

システムをコンサルタント会社の方に丸投げして導入すればそういった手間がかからなくていいかもしれません。
しかし、多くの歯科医院が院長先生一人体制でやっていかなければいけないという状況を考慮すると、褒めシートの方がはるかに導入障壁が少ないです。

褒めシートはまずは夏、冬の賞与前に渡すことをおすすめします。一人一人のスタッフの良かったところ、もっとこうすればさらに良くなるといったことを記載し賞与と一緒に渡しましょう。

プラスの面から褒めることで、改善点も受け入れやすくなります。
スタッフが今後どういった行動をとれば評価が高くなるかの指標にもなります。

人事評価制度導入が難しいと考えている先生はまずは褒めシートから導入してみてはいかがでしょうか。

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