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患者さんへの感謝を示せばリコール率は上がる

2020.11.09

患者さんだから治療しているだけで感謝してくれる、そう思ってはいませんか。
そうは思っていなくても、患者さんに感謝の気持ちを示していますか?感謝とは具体的に何なのか、仮に患者さんに感謝を示せば、リコールが上がるとすれば、なぜ上がるのか?
リコールがなかなか増えない、と悩んでいる歯科医の先生はぜひ参考にしてください。

1.患者さんへの感謝とは?

患者さんのリコールを増やす前に患者さんへの感謝とは一体何かについてまず知る必要があります。
それは、予約時間をしっかりと守って来院してくれたこと、きちんと来院してくれたことへの感謝です。
他にもお子さんの歯のメンテナンスをきちんと毎回連れてきてくれる保護者への感謝も重要です。
病院なんだから予約時間に来るのは当然、治療を途中でやめてしまったら患者さんの健康に不利益になる、保護者が子供のむし歯予防のために歯医者に連れてくるのは当たり前、というのは歯科医療従事者サイドの常識です。
歯科医の先生がいないと歯科医院は運営できません。それと同じで患者さんも働いていて、子育ても頑張っています。一人ひとりに都合があります。そんな中、何とかして時間を作って他ではない、先生の歯科医院を選んで来院されています。
そのことを当たり前とは思わずに、一つ一つに感謝の意を示すことで、患者さんは『またこの歯医者さんに来よう 』と思ってくれます。
具体的には声かけです。感染根管治療でどうしても回数がかかるときには
『お忙しいのに今日も来院していただきありがとうございます。ただまだ歯の状態は良くないので、こちらも最善の治療を行います。また次回のご予約をお願いします』
とお伝えしたり、普段お子さん連れのお母さんが治療にいらっしゃったら
『お子さんは大丈夫ですか?お子さんを預けることができないときは連れてきても大丈夫ですからね。子育て大変なのに来てくれてありがとう』
という言葉をかける、それだけで患者さんに十分に感謝が伝わります。

2.どうして感謝がリコールアップに繋がる?

患者さんへの具体的な感謝のところでご紹介したように、患者さんが自分の時間を他でもない、あなたの歯科医院のためにきてくれたことは紛れもない事実です。
最初は家が近いから、職場の近くだから、という理由が多いかもしれません。ですが、来院動機は歯科医師やスタッフの努力でいくらでも増やすことができます。
そのうちの一つが、患者さんへの感謝です。歯科医院によっては、1周年記念で、記念の歯ブラシなどの試供品を配る歯科医院もあります。
他にも、お子さんがきちんとメンテナンスに通ってくれているのであれば、スタンプカードを作って溜まったらガチャガチャ1回できる!というのも感謝の表し方の1つでしょう。
いろんな感謝の表現があります。ですが、何よりも直接的な感謝の言葉を伝えることは患者さんへの毎月のリコールの大きな動機になるのです。
また今月も歯医者か・・・、ではなく、もうすぐ歯医者さんの日だ!と楽しみにしてもらえる歯科医院を目指しましょう。

3.歯医者の当たり前は患者さんの当たり前ではない

歯科医にとっての当たり前は、患者さんにとっての当たり前ではありません。
歯石は歯磨きをしても付くものだから3カ月に1回くらいは歯医者さんに通うべきだと歯科医サイドが思っていても、
患者さんからすれば、どうしてむし歯もないのに、歯医者になんて行かないといけないんだと思う方もいます。
双方の齟齬をコミュニケーションや説明でしっかりと解決し、理解してもらい、実際に定期的に通ってくれる患者さんには『いつもありがとうございます』という言葉を添える、それだけで、患者さんにとって歯医者さんへの通院が喜びに変わり、当たり前に変わります。
ぜひ、歯科医の先生の中の当たり前を見直し、改めて患者さんへの感謝の気持ちを表現してみましょう。

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