歯科医院では虫歯や歯周病を治療するだけ、と認識している患者さんは多いです。
しかし、歯科医院では顎関節症や歯ぎしりの予防のためのマウスピース治療もされています。
そして口が開きにくい、歯ぎしりのせいで朝がつらい、と悩んでいる患者さんが多いのも事実です。
歯科医の先生の中には「悩んでいるなら相談してくれれば説明するのに」、と思う先生もいるかもしれません。
ですが、患者さんは悩んでいても、歯科医院でマウスピースを使って治すことができるのか知らない方もいます。
そんな患者さんのためにもマウスピースを予防ツールで認知させることは非常に重要です。
今回はそんなマウスピース治療を認知させる予防ツールのメリットについてご紹介します。
1.マウスピース治療を知らない患者さんは多い
マウスピース治療を知らない患者さんが意外と多いです。
マウスピースというと、ラグビー選手などがスポーツのときに使うものといったイメージで、顎関節症の治療や、歯ぎしりの治療に使われているということまでは意外と知られていません。
歯の咬耗が著しい患者さんや、知覚過敏症状が強い患者さんにマウスピースの治療を説明すると、「知らなかった!」と驚かれることが多いのは事実です。
また実際にどんなものなのか、見てみたいとおっしゃる患者さんもいます。
マウスピースを知っている患者さんでも、分厚くてとてもじゃないけど付けられない、という先入観を持っている方もいます。
先生の治療方針にもよりますが、薄いマウスピースもあることを説明することで、必要な治療であれば受けたいと希望する患者さんは多いのです。
知ってもらえば、顎関節症の症状を軽減させたい、歯ぎしりを軽減したい、と希望する患者さんはマウスピース治療を受けます。そんな患者さんのためにも、マウスピース治療をまずは知ってもらうことが大切です。
2.マウスピース治療を知ってもらうために予防ツールを作成しよう
マウスピース治療を多くの患者さんに知ってもらうためにまずは予防ツールを作成しましょう。
予防ツールには
・口を開けにくい症状を軽減する効果
・歯ぎしりを予防し、知覚過敏を軽減する効果
・歯を守り、肩こりなどの症状を軽減する効果
といったことを記載しておきましょう。
どんなメリットがあるのかを知ってもらうことで、マウスピース治療を受けてみたいという患者さんが増えます。
その際、実物の写真を載せておくといいでしょう。
思ったよりも違和感がないということを知ってもらうことで、患者さんのもつハードルが低くなります。
また、夜寝るときにだけつける、というような使用方法も具体的に記載することで、より患者さんのマウスピースに対する疑問を解決することができます。
全ての患者さんに必要ではないですが、待合室にマウスピース治療があり、どんなメリットがあるのか、具体的にマウスピースはどれくらいつけていればいいのか、を知ってもらうことで、マウスピースを必要としている患者さんがスタッフに質問しやすくなります。
3.マウスピース治療を知ってもらえば多くの患者さんが救われる
マウスピース治療を知ってもらえれば、多くの患者さんが救われます。
虫歯だと思って、来院したら、歯ぎしりによる知覚過敏だった、という患者さんは意外といらっしゃいます。
しかし、残念なことに十分な説明を受けずに、詰めるだけの治療を受けては、また歯がしみる症状が再発し、別の歯医者に行っても、詰め物をして治療が終わり、またしみる、という負のスパイラルに陥っている患者さんがいます。
そういった患者さんに、どうして治療しても歯がまたしみるのか、その原因は歯ぎしりにあり、マウスピース治療を受けることで、軽減するかもしれない、といったことを知ってもらうことが大切です。
知らないことは患者さんを苦しめます。
予防ツールで歯科医院に来た方の不安が一つでも解消できれば患者さんは救われ、歯科医院に定期的に通ってくれます。
そのためにも、マウスピースを知ってもらう予防ツールは必要です。
ぜひ患者さんのためにもマウスピース治療を周知する予防ツールを作りましょう。