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新規患者さんが減少傾向?見直したい3つのこと

2021.05.10

開業してまだ数年の歯科医院、
開業してもう数十年経過する歯科医院、様々な歯科医院があります。

ですが、多くの歯科医院では開業年数の経過とともに新規患者数が減少していく傾向にあります。
設備も古くなって、歯科医院としての勢いがなくなってしまうから、と考える歯科医の先生もいるかもしれません。

しかし、数十年経過しても毎月の新規患者数は50人を超える歯科医院もあります。
どうして患者さんが集まる歯科医院と集まらない歯科医院との差がついてしまうのでしょうか。

今回は患者さんが集まる歯科医院にはどんな特徴があるのか、また患者さんが集まる歯科医院になるための改善策についてもご紹介していきます。

1.受付の対応が丁寧

患者さんが集まる歯科医院の第一の特徴として挙げられるのが「受付の対応」です。
ネットの口コミでよく目にするのが「受付の対応が最悪、無愛想」といったものです。

これは、歯科に限らず医科にも当てはまる定番のマイナスポイントになります。

せっかく最高の治療をしたとしても、受付の対応次第で、全てが台無しになってしまうほどのインパクトを与えてしまいます。
受付は歯科医院の顔なのです。

また、歯科医院の新規患者の半数以上が「痛み」を訴えて来院されます。
ただでさえ歯が痛くて気分が悪いのに、無愛想な対応をされれば、余計に悪い印象を与えてしまいます。

逆を言えば、痛くて辛い思いをしている患者さんに対して、丁寧に対応することで患者さんの印象は格段に上がります。

例えば、よくあることの1つとして、受付で患者さんが症状を伝えるといった行為です。
受付からすれば、奥歯が痛いと言われても自身が診断できるわけではないので
「中で先生に伝えてください」と言ってしまいがちです。

しかし、先生に直接言ってください、と患者さんに言えば、患者さんからすれば話を聞いてもらえないという印象になります。

ですから、症状を患者さんが訴えてきた場合は、聴く姿勢をもち、わかる範囲でメモをしましょう。
そのメモを診療スタッフに伝えることで、診療スタッフも歯が痛くて来院されたのか、被せ物がとれて来院されたのかがわかり、治療もスムーズになります。

ただし、受付だけでは判断できませんから、受付スタッフは「再度、歯科医師から症状について同じことを聞かれることがあります」と伝えておくといいでしょう。
受付の聴く姿勢を変えるだけでも患者さんの印象がアップし、患者さんが集まる歯科医院となります。

2.診療スタッフが患者さんの話を聞く

患者さんが集まる歯科医院では、診療スタッフが患者さんの話をよく聞きます。
歯科医師よりも患者さんの仕事環境、家庭環境を把握し、患者さん一人一人にあったアドバイスを行っています。

例えば、子供が生まれたばかりで歯が磨けないお母さんなのか、仕事が忙しくてなかなか来院できないサラリーマンなのか、患者さんの話を聞くことで、ある程度の患者背景を把握することができます。

患者背景を理解すれば、ライフスタイルにあった治療のアドバイスを診療スタッフが行えます。
歯磨き指導でも、産後のお母さんであれば磨けるときになるべく磨くように指導したり、仕事が忙しいのであれば夜の歯磨きはしっかりと時間をかけてもらう、というように背景を理解した歯磨き指導だけでも患者さんは「寄り添ってもらえた」と感じ、また来院したくなります。

患者さんが集まる歯科医院になるためには、患者さんの話を聞き、患者背景を理解することが重要です。

3.歯科医師が治療内容をきちんと説明してくれる

治療内容の説明を疎かにしてしまう歯科医師の先生は多いようです。
先生は心当たりがありませんか。

特に初診時、患者さんはこれからどんな治療をしていかなくてはいけないのか、どれくらいの回数がかかるのか、とても不安です。
この不安に対処することが非常に大切なのです。

簡単でもいいので、きちんと歯科医師が説明しましょう。
特に感染根管治療の場合、感染根管処置の回数、クラウンの形成、セットとかなりの時間と回数がかかります。

目安でもいいので説明することで患者さんが納得し、きちんと通ってくれます。

また、説明の際にどうしてメンテナンスが必要なのか?
診療スタッフだけでなく、歯科医師が伝えることで、患者さんにとって言葉の重みが変わってきます。
患者さんが集まる歯科医院になるためにも、歯科医師が改めて治療の説明の重要性を意識しましょう。

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