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今こそ歯科助手を積極的に採用しよう

2021.06.07

歯科衛生士は人数が足りなくてどんどん採用したいけど、歯科助手は採用増加の予定はない、と考えてはいませんか。
歯科衛生士は国家資格保有者であり、歯科衛生士しかできない業務があります。
しかし、その業務を中心にせず、受付対応や、滅菌業務、片付けといったことで働いてもらうのは医院運営上非効率なことでしょう。

歯科衛生士だからこそ、やるべきこと、やらなくてもいいことを明確にすることで歯科医院の効率が大幅に上昇します。

そのためには歯科助手の存在が欠かせません。
なぜ今、歯科助手採用を積極的に行うのか、その理由を詳しくお話ししていきます。

1.歯科助手はなぜ採用すべき?

歯科助手は国家資格も持っていないし、受付で電話だけ対応するだけだから1人以上採用するのはもったいないと考える先生もいらっしゃるかもしれません。

しかし、今在籍する歯科衛生士が長く効率的に働くためには、歯科助手採用を積極的に行う必要があります。
歯科助手をなぜ採用すべきなのか、主な理由を3つご紹介します。

・歯科衛生士が衛生士業務に専念できる
歯科衛生士を採用しても、歯科衛生士業務に専念できないと辞めてしまう歯科衛生士が毎年数多くいます。
スケーリング、口腔衛生指導、薬物塗布といった業務は歯科衛生士にしかできません。
もちろん、それだけでいいというわけではありませんが、受付の対応や滅菌、片付け、さらにはレセプト業務まで加わってしまえば、キャパシティオーバーとなります。

もちろん、歯科医師の先生からすれば、診療に経営に様々なことを一手に引き受けていますからそれくらいのことは大したことではない、と捉えてしまうかもしれません。

ですが、歯科衛生士一人ができる業務範囲には限界があります。
歯科医の先生ができても、全ての歯科衛生士ができるわけではないのです。

そこで業務を分担するために歯科助手が必要になります。
受付対応は歯科助手もできますし、片付け、滅菌、在庫管理といった業務を歯科助手に任せることで、歯科衛生士の身体的な負担を減らすことができます。

また、患者さんのメンテナンス業務に関しては歯科衛生士しかできませんが、歯科医師の診療業務のアシスタントに関しては歯科助手もできます。

歯科助手を積極的に採用し、業務を分担させれば歯科衛生士も歯科衛生士にしかできない業務に専念できるのです。
医院の収益にも貢献できますし、本人のやりがいにも好影響を与えます。

・歯科医院の効率が上がる
大きなタスクは取り掛かるだけで時間がかかります。
しかし、仕事を分担かすれば一つ一つの業務は小さくなり、トータルでかかる時間が軽減されます。
勉強でも問題集をいきなり一冊終わらせるのでなく、まずは1単元から取り組む、と目標を小さくして取り組むことで結果を出すことができます。

歯科医院も業務内容を分担すれば一人一人の担当する業務量は減り、結果的に仕事効率が上がります。
受付対応も早くなり、片付けに歯科衛生士の時間が取られないので効率的にメンテナンス業務にとりかかれます。

・歯科医師の雑務の軽減
歯科医は経営者でもありますから、診療以外にも給与計算、レセプト業務といった雑務があります。
保険請求などの作業は月末、歯科医の大きな負担になります。

そういった負担もなるべく分担し、歯科助手に任せることで歯科医の身体的な負担を減らせるメリットが歯科助手採用にはあります。
最近では通信講座で医療事務と一緒に歯科保険請求に特化した民間の医療事務資格もあります。
そういった通信教材も積極的に採用し、れっきとした戦力として歯科助手を採用し、教育していくことが歯科医の負担を大きく減らします。

2.採用市場は大きな変化がきている

なぜ今、歯科助手を採用すべきなのか、それはコロナ禍による経済的ダメージにより雇用情勢が悪化しているからです。

ほんの数年前は景気もよく、高卒、大卒採用は個人の小さな歯科医院では難しい状況にありました。
しかし、雇用情勢が悪化したため、新卒採用が歯科医院でも有利な状況になりました。

そのため、今までよりも圧倒的に仕事に熱心に取り組む意欲がある新卒正社員を雇用できる環境になっています。
今までは求人を出しても1人もこなかった状態が2,3人の応募が来ることも珍しくなくなってきています。

より素晴らしい歯科助手を選考できる状況へ変わっています。
今だからこそ、そして歯科医院の効率化を図るためにも、歯科助手の採用を積極的に考えてみてはいかがでしょうか。

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