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より良い人材を確保する!DH採用力を上げる3つのコツ

2021.06.21

歯科衛生士(以下DH)の求人をハローワークや大手歯科求人サイトに出しても一人の応募もないまま広告費用だけがかさんでいく、と悩んでいる歯科医の先生もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、DHの離職率は高く、新卒衛生士が3か月以内に退職する率は30%と言われています。
欠員補充をしようと求人を出しても、売り手市場であるDH採用のハードルはかなり高いです。

そこで今回はDH採用で有利になるための採用力を上げる3つのポイントについてご紹介していきます。

1.歯科医院で働くメリットを記載する

先生は、歯科衛生士求人を出す際にどういった内容を記載しているでしょうか。

多くの歯科医院では業務内容、給与、勤務時間帯、社会保険加入の有無程度しか記載していないかと思います。

それだけの情報では当然、給与、もしくは勤務時間でしか判断できません。
それではどこの歯科医院で働いても同じだと求職者は感じます。
一旦辞めた求職者にとって応募の動機にはならないでしょう。

ではどうしたらよいでしょうか。

他の歯科医院と差別化するためにはどんなメリットがあるのかをハローワーク求人でも、大手歯科求人会社であっても記載することが求められます。

歯科医師がそんなことも書いていいの?と疑問に感じることでもDHにとっては大きなメリットになります。

例えば、残業なし、マニュアル完備、担当指導制度、昼食費用手当などです。
また歯科医院の雰囲気に関しても記載するといいでしょう。

また、どういった患者さんが多いのか、特に小児患者さんが多いのであれば、お子さんがたくさんいらっしゃる歯科医院であることをアピールすることで、小児歯科を頑張りたいDHの応募が集まりやすくなります。

自分の歯科医院の良いところはどんなところか?
今いるDHに直接、自分の歯科医院のことを聞いてみるのもいいでしょう。

2.女性が働きやすい環境を整える

歯科医院で働く労働者の9割以上が女性です。
女性歯科医師が経営するのであれば職場の女性割合は100%という歯科医院も珍しくありません。
だからこそ、女性のライフスタイルに合わせた職場環境を整える必要があります。

例えば出産育児休業制度です。
産前休暇取得可能で育児休業中もしっかりと休業手当が出るかどうか、復帰後の時短勤務は可能かどうか、勤務するスタッフはもちろん、これから採用する方に向けて女性が働きやすい環境を整備しましょう。

育児休業に関する制度に関しては両立支援といった助成金を活用することができますので、助成金を活用しながら環境を整備していきましょう。

そして、求人票にもれなく記載することが必要です。

3.新卒DH採用を強化する

採用力を上げるために毎年取り組んでいただきたいのが「新卒DH採用」です。
新卒DHは、各歯科医師会からの求人票が毎年優先的に各歯科衛生士学校に公開されます。

毎年必ず新卒採用できている歯科医院もあれば、何年も新卒を獲得できていない歯科医院もあります。
この両者の違いは「歯科衛生士学校へのアピール力」です。

新卒のDHは就職する際、必ず歯科衛生士学校の先生に相談して職場を決定します。
歯科衛生士学校の先生は今までの卒業生がどの程度離職したのか、なぜ辞めたのかを把握しています。

そのため、歯科衛生士学校の先生への印象が悪い歯科医院は新卒採用が非常に厳しくなります。

一方で、歯科衛生士学校の先生からの印象が良い場合は、転職相談を受けている卒業生、既卒DHを紹介してもらえるといったケースもあります。

こういったことから、積極的に採用するためには歯科衛生士学校への印象を改善することが何よりも重要です。
歯科衛生士学校の中には就職説明会でアピールできる学校もあります。
歯科衛生士学校へのアピールを継続的に行うことが採用力を上げていくためのポイントになります。

そして何よりも、新卒DHを積極的に採用し、長期雇用することが歯科衛生士学校への印象を上げます。

新卒で雇ったDHが5年も働いているのであれば、就職説明会の際に一緒にO B訪問するだけでも歯科衛生士学校の印象はもちろん、就職説明を受ける新卒DHの印象もアップします。

とはいっても、すぐに採用力が上がるわけではありません。
ですが毎年の努力の結果が今後の採用に大きく影響します。
採用力を上げるために求人票の見直し、職場環境の整備、そして歯科衛生士学校へのアピールなど取り組めるところから取り組んでいきましょう。

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