スタッフのやる気を引き出して、良いチームを作りたいと思うのが院長の本音だと思います。
とはいえ、リーダーとしてスタッフとどう関わっていけばいいのかわからないと悩んでいる院長も少なくありません。
そこで、今回は信頼されるリーダーについて紹介していきます。
やる気のあるチームを作りたい院長先生は、是非この記事を参考にしてください。
信頼されるリーダーの4つの特徴
スタッフのやる気があるチームリーダーの特徴は、次の4つです。
・逆算して目標を立て、逆算の行動をする
・個人の目標をプライベートと結びつける
・スタッフと接触する回数が多い
・怒らない
それぞれについて詳しく解説していきます。
・逆算して目標を立て、逆算の行動をする
医院の目標を決める時に、先すぎる目標設定をしていませんか?2年後、3年後に達成したい目標をもつことは、悪くはありませんが、期間が長すぎてスタッフのモチベーションを維持するのが難しくなります。
そこで、医院の目標を決める時には、逆算思考と逆算行動で考えるのがおすすめです。
逆算思考と逆算行動とは、目標を決めてから逆算して今、何をするべきかを考えることです。
例えば、3ヶ月後までに新規の患者を30人増やすといった目標を立てたとします。この目標を達成するために新規患者キャンペーンをする、紹介者割引を実施するといった今、何をすべきなのかをつめて考えるようになります。
また、医院の目標に関しては目標とする数字と期限が大切なので、明確な数字と期限を決め、達成するためにいつまでにこれをすると言った逆算思考と逆算行動で物事を考えていきます。
期限は最初の頃は1ヶ月や3ヶ月といった短い期間で達成できる目標を設定するのを意識すると、スタッフのモチベーションを維持しやすいです。
・個人の目標とプライベートを結びつける
スタッフにやる気を持って仕事に取り組んで欲しい時には、スタッフのプライベート目標と仕事の目標を紐づけるのがポイントです。
特に新人は会社の利益よりも自分の給料、待遇など自分の暮らしにしか興味がない傾向があります。
そのため、まずはリーダーが仕事の目標を決めて、それをプライベートの目標とうまく繋げてあげる必要があるのです。
例えば、あるスタッフのプライベートな目標が海外旅行の場合、リーダーは旅行費を得るためにこれだけの売り上げを目指そう!と導くと良いでしょう。
・スタッフと接触する回数が多い
リーダーを評価する時には能力や実績、影響力などを基準にするケースがありますが、一番大切なのはスタッフとどれほど接触回数が多いかです。
スタッフと関係を深めているか、要はどれだけ会話しているかが重要です。人は会う頻度が多い人に、親近感を感じて「この人なら話しても大丈夫」と信頼を寄せる傾向があります。
つまり、直接スタッフと会う回数が多く、相手の話を聞くリーダーこそが信頼されるのです。時間がある時にはできるだけ食事に行ったり、打ち合わせをしたりと接触回数を増やすことで、スタッフと信頼関係を築きやすくなります。
・怒らない
スタッフとの接触頻度が高くても、この人には相談したくないと思われる院長もいます。例えば、さほど重要ではないミスを一大事のように指摘する人、一度のミスをずっと話題に出す人などです。
人はミスを必要以上に追及されると萎縮する傾向があり、怒られたくないと思うあまりリーダーを遠ざけてしまうことも。
この状態ではお互いに信頼関係を築くことができず、最悪の場合にスタッフが離職する結果になることも少なくありません。
患者に迷惑をかけるミスをした場合には、リーダーの指摘も必要かもしれませんが、長々と怒る必要はありません。スタッフのミスに神経質になりすぎると、スタッフは働きにくさを感じ、他の仕事に支障がでてしまう恐れがあります。
また、現実的にリーダーが怒るとその場の雰囲気は悪くなり、その後のコミュニケーションの内容も悪くなるため、怒らないように心がけましょう。
まとめ
スタッフのやる気を高めて良いチームを作るには、信頼関係が大切です。
信頼関係ができていない状態で、給料や雇用形態などを改善してもスタッフのやる気は長続きしないでしょう。
まずは、スタッフのやる気が出るような目標を設定することから始めるのがおすすめです。
信頼されるリーダーになって、活力のあるまとまったチームを作っていきましょう。
歯科衛生士 帆保智子