近年『Instagram』や『X』といったSNSを医院でも運用している歯科医院は増えてきました。
しっかりと運用して効果を出している医院もあれば、なんとなく始めたもののスタッフの協力が得られない、効果が実感できずにそのまま放置しているといった医院も少なくありません。
今回は、歯科医院でSNSを運用するときに注意すべきことについてお伝えしていきます。
▼SNS運用が必要かどうかを考える
まずはSNS運用が本当に必要なのかを考えましょう。
医院の顔とも言えるHPも整い、外部業者やコンサルタントに言われるがままSNS運用を始める、というのはあまりおすすめではありません。
SNS運用は無料で始めることができますが、定期的に発信し効果を得るにはそれなりの手間はかかります。
今の時点で、医院がSNSを運用する必要があるのか、まずはしっかりと考えましょう。
▼目的を絞って運用する
SNSの運用をする場合には、なんの目的で行うかをあらかじめ決めましょう。
集客のためなのか、求人なのか、目的によって発信内容は異なります。
医院に興味を持ってくれた患者さんの来院の最後の一押しとしてSNSを使うのであれば、『痛みの少ない治療』『丁寧な説明』など診療についての内容や『ホワイトニング』『矯正治療』『親知らずの抜歯』などの発信が重要になります。
また、求人が目的の場合には、医院のスタッフや仕事の内容、休憩の様子など、院内の雰囲気がわかるような内容になります。
特に目的がなく、なんとなく日常で起きたこと、発信したい内容を発信してしまうと意味がありません。
まずは、医院内で何が課題になっているのか、そしてそれを解決する手段としてどのようにSNSを使っていくのか、を考え、その上で目的をもってSNSを運用しましょう。
▼業務として担当者を決めて行う
SNSを運用する場合には、担当者を決めて行いましょう。
なんとなく隙間時間に行うのではなく、営業前の30分、その日に投稿する内容を決め、写真や文章を考える、といったように、業務として行うようにすると更に効果的です。
担当者を決めず、なんとなく運用すると内容がばらつき、フォロワーも増えることなく、世の中にたくさんあるアカウントを作ったものの最初の数ヶ月だけ発信してそのまま放置している、といったアカウントと同じになってしまいます。
▼外注も視野にいれる
SNS運用の目的があり、院内で運用できるリソースがない場合には、外注も視野にいれましょう。
SNS運用代行業者に頼むことで、数値目標が設定され、ノウハウを持っている人が運用するので投稿内容は一定のクオリティが担保されます。
SNS運用代行はそれなりの金額がかかりますが、広告や求人にそれなりの予算を組んでいるのであれば問題ない金額かと思います。
HP制作会社やコンサルタント会社がSNS運用代行もセットで行っている場合もあるので興味がある場合には聞いてみると良いでしょう。
▼まとめ
院内でSNSを運用するときに注意すべきことについてお伝えしてきました。
SNSを上手に活用することで、集客や求人に役立てることが可能です。
しかし目的を持たず、なんとなくアカウントを作り、中身を絞らずに投稿するのでは意味はありません。
一度、院内で話し合い、なんのために誰が運用するのか、といったことを話し合うと良いでしょう。
歯科医師 K.A.