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スタッフが辞めた!院長のすべき対応

2021.11.01

残念なことに医療業界は離職率の高い職場です。
離職率の高さは歯科医院においても同じです。
やっかいなことはスタッフが辞めるときに突然辞めてしまうことです。
その結果、明日から人が足りないという状況にすぐに陥ってしまいます。
スタッフが辞めてしまうと、院長先生の負担はもちろん、在職中のスタッフにも負担がかかってしまいます。
人が辞めてしまうのは、どれだけ院長が気をつけていても未然に防ぐのが難しい問題です。
だからこそ、スタッフが辞めたときの院長の対応が今後のスタッフの離職にも大きな影響を与えます。
今回はそんなスタッフが急に辞めてしまったときの院長先生の対応についてご紹介していきます。

1.急にスタッフが辞めたときの院長の対応

スタッフが辞めてしまう理由は様々です。
女性の多い職場ですので、結婚、妊娠出産、家族のこと、そして人間関係など辞めてしまう理由はたくさんあります。
しかし、突然辞めてしまうスタッフの場合、院長先生やスタッフとの人間関係がきっかけで辞めてしまうことがほとんどです。
どれだけ院長先生が熱心に対応していても、全てのスタッフにプラスの印象を持ってもらうことはほぼ不可能です。
そのため歯科医院を開業した先生全員と言っていいほど、ほとんどの院長先生がスタッフの突然の離職を経験しています。
スタッフが突然辞めたとき、院長先生がまずすべきことは、離職後の手続きについてスタッフに説明することです。
辞めることを止めることはできませんが、引き継ぎ期間の間働くことが可能なのか、退職期日について、きちんと話し合うことが必要です。
突然の退職申し出の怒りで、「明日から来なくていい」と言ってしまう方もいますが、それでは在職するスタッフにも負荷がかかってしまいます。
今働いてくれているスタッフになるべく負担がかからないように、引き継ぎをきちんと行い、新しい人材が来るようであればそれまでの期間働くことはできないかどうか、きちんと話し合いましょう。

2.人材を雇うときの注意点

人を雇うときに院長先生が注意すべきことがあります。
これはスタッフが急に辞めてしまうという事態を未然に防ぐことにもつながります。
どういったことに注意すべきなのか、注意事項を把握しておきましょう。

2-1.定期的な面談を行う

定期的な面談を行うことで、突然スタッフが辞めたときの対応がしやすくなります。
歯科衛生士学校の新卒採用は、地域にもよりますが、秋以降に始まり、翌年の4月に入職します。
毎月面談をしている歯科医院もありますが、面談の習慣がない歯科医院であれば、夏のボーナス支給の前に面談をしておきましょう。
そうすることで、結婚などで離職を考えているスタッフであれば、きちんと報告してくれますし、明らかに態度が悪いようであれば、新卒採用、もしくは中途採用スタッフについても面談後に検討しやすくなります。
今いるスタッフ全員の現状を把握することは難しいですが、それでも面談をすることで、辞めてしまう可能性の高いスタッフを見分けることもできます。

2-2.入職時に離職のときの注意点を説明

院長先生が採用する際に注意してほしい点が、入職時の注意点の説明です。
雇用契約をする上で、条件などの説明がどうしても多いですが、離職時のことについてきちんと説明しておきましょう。
採用の時点から、離職のことを説明するのはどうも・・・と気が引けてしまう院長先生もいらっしゃるかもしれません。
ですが、入職時だからこそ辞めるときにスタッフとして、どういう対応をすべきかをきちんと伝えておく必要があります。
就業規則というルールに乗っ取った行動が、雇用契約上で働く従業員に求められます。
離職時のルールもきちんと就業規則に記載されていることが必要です。
離職時のルールを入職時に説明することで、突然やめるといった事態を未然に防ぐことができます。

スタッフが突然辞めてしまうとき、院長先生には精神的にも大きな負荷がかかります。
だからこそ、突然の離職といった状態を防ぐためにも離職時の院長先生の対応、そして入職時の対応が重要です。
もしものときのために、離職希望の申し出があったときにどういった話をすればいいのかぜひ一度考えてみてください。

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