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小さな歯科医院でも増益できる方法

2021.12.20

チェアー10台もあるような歯科医院ならいくらでも売り上げを伸ばすことができる、自分の歯科医院はチェアーが3台しかないから打ち上げ1億円を達成するのは難しい、と考えている院長先生は多いです。
しかし、実際は人口の少ない地域で、なおかつチェアー3台しかない歯科医院でも年商1億円を達成している歯科医院があります。

そこで今回は小さな歯科医院でも増益できるにはどうすればいいのか、その方法について具体的に解説していきます。
(賛否があると思いますが、わかりやすい表現として年商1億円という表現を採用しています)

1.治療方法の提示

第一に1億円を達成している歯科医院とそうでない歯科医院の違いは、治療方法の提示をしているかどうかにあります。

同じ虫歯治療でも、治療方法はいくつかあります。
特に歯周疾患によって歯を失った場合、ある歯科医院ではそのまま抜歯してブリッジにします。

一方である歯科医院ではどうして歯周疾患になったのか、歯周疾患の治療からスタートして、インプラント治療を行う歯科医院もあります。

治療方法を選択するのは患者さんですが、治療方法の選択肢を説明し、どうすれば長期的にみて成功率の高い治療なのかを患者さんが知ることで自費率そして、メンテナンス率が上がります。

自費治療もメンテナンス患者さんも増えないという歯科医院ではまず、患者さんが選択できる必要な情報を提供しているかどうかを確認しましょう。

2.メンテナンス患者という固定患者さんを獲得する

飲食店にとって固定客は経営を続けていくために必要です。
歯科医院経営においても、同じことがいえます。

歯科医院で増益するためには安定した土台の収益が必要です。
安定した土台があってこそ、年商1億円を達成できます。
安定した収益を獲得するためには、飲食店であろうと服飾関係であろうと、固定客の存在が欠かせません。
歯科医院においての固定客とはいったいどういうことか。

固定患者さんは、メンテナンス患者さんになります。
メンテナンス間隔は患者さんの状態に応じて1ヶ月に一回、半年に一回と違ってきます。

しかし、歯の健康や着色汚れなどを気にされる方の場合、月に1回はメンテナンスを受けたいという患者さんが一定数います。
そういった患者さんに通ってもらうためにはどういった歯科医院を目指すべきなのかを明確化し、実行していくことが重要です。

1億円を達成している歯科医院では、メンテナンス患者さんの予約を受付ではなく、チェアーサイドで行ったり、予約患者として待合室での待ち時間を減らすようにわかりやすくカルテに記載しています。

すぐに収益がプラスにならないような取り組みでも、継続的に取り組んでいる歯科医院では長期的に見て年商を確実にアップしています。

他にもメンテナンス患者さんは大人だけではありません。
成長期のお子さんの虫歯予防も固定患者さんです。
お子さんが頑張って取り組んでくれた際のポイントカードの取り組みも、年商アップへの第一歩です。

3.治療の後も患者さんに説明する

インプラント治療後、矯正治療後も継続的に虫歯や歯周病予防が必要となってきます。
自費治療だけでなく、保険治療においても、治療したら終了というのではなく、定期的な検診が必要なことを説明しましょう。

特に感染根管治療や抜髄治療後、セラミック治療までしたのに、定期的なメンテナンスに通わない患者さんが多いです。

新車を購入した後、ディーラーで定期的なオイル交換やタイヤのローテーションといった点検を受けている方は大勢いるのに、自費治療というハードルの高い治療をしたあとに、歯科医院でメンテナンスを受けようという方は少ないです。

それはきちんと定期検診の必要性を説明されていないからです。
説明があることで、患者さんの定期検診やメンテナンスの意識が違います。
月に患者さん10人をメンテナンスに移行させれば、年間で120人の固定患者さんが増えます。それを3年継続した歯科医院が年商1億円を達成できます。
治療後の定期検診の必要性を伝えてください。

今回ご紹介したことはどれも簡単ですぐに取り組むことができます。
すぐに結果は出なくても長期的には必ず結果を出す取り組みです。
ぜひできることからでいいので取り組んでみましょう。

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