入社希望の人の面接を院長が行うことがほとんどだと思います。しかし「面接で相手の本音が掴めない」「応募者がすぐに辞めてしまった」と悩んでいる方もいるでしょう。
応募者はたいてい面接に、不安を抱いています。面接担当者がその状況を理解して意識的に応募者の良い部分を引き出せなければ、自分を表現するのが苦手だというだけで優秀な人材を逃してしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、面接時に応募者の人柄やスキルを見抜く質問の仕方について解説します。
面接をする時に気をつける6つのこと
まず、面接担当者には応募者のスキル、資質、過去の行動を明らかにする質問をして短い時間に最大限明確に応募者の人物像を把握することが大切です。その他、次の6つのことにも注意して面接に臨みましょう。
第一印象に惑わされない
面接には偏見のない気持ちで挑みましょう。第一印象が良くなくても、自分を表現するのが苦手なだけの場合もあります。
面接の前日までに準備をする
履歴書にも目を通さないまま面接に挑むと、応募者の本質を掴むことはできません。経歴を確認した際に、以前勤めていた歯科医院名がわかる場合には、インターネットで調べ、その医院の特徴や医院の方針などを把握しておくのも、相手を知るためや話をする際に必要な要素になります。
面接担当者が話すぎる
一般的には応募者が8割、面接担当者が2割程度話すのが望ましいとされています。しっかりと自己PRする時間を設けましょう。
「はい」か「いいえ」で答えられる質問はしない
一言で答えられる質問では、判断に必要な情報を十分に得られない可能性が高いです。
面接の方向性をコントロールしない
面接が好ましい雰囲気で予定時間通りに進むかどうかは、面接担当者にかかっています。応募者を萎縮させたり面接担当者や歯科医院に悪印象を持たせるような面接は避けましょう。
相手の本質を引き出す質問
この仕事で求められる重要な資質は何だと思いますか?
この質問では、募集職種に生かせる応募者の能力があるのかを、確認するのが目的です。例えば、応募者が「患者さんとのコミュニケーション能力だと考えます」と答えたとすれば応募者が「自分にはコミュニケーション能力があると考えている」ことが予想されます。
また、応募者がその能力を発揮できた具体例を挙げてもらうとより、相手の能力の判断材料になります。
今の歯科医院または以前勤務していた歯科医院でスタッフとどのような関係を築いているか説明してください。
応募者がアピールしようとして「誰とでもうまくやっていくことができます」と答えたとしても、それが本当に”誰とでも”なのかはわかりません。そのため、この場合は「他の人と意見が対立した時、あなたはどうしますか?」と状態ではなく行動に関する質問をするのがおすすめです。
仕事で一番充実感を得たときのことを話してください。
仕事で最も満足したエピソードは、応募者が高いモチベーションを持っていたことがわかります。仕事に対してモチベーションを感じていたなら、意欲的に仕事に望む可能性が高いです。また、仕事に対して真面目に向き合っていると判断できる傾向があります。
以前の職場で大きなストレスを感じたことはありますか?
人間関係にストレスを感じたのか、給与や医院の体制など応募者のストレスを感じやすい点が把握できると、対策しやすいです。
これまでの職歴で最大の挫折はなんですか?
問題を乗り越えるプロセスが大事なので、問題に直面した時に応募者がどのように判断したかに注意して答えを聞きましょう。失敗から学ぶ姿勢が見られる人は、物事を前向きに捉え、失敗を恐れずにチャレンジできる意欲的な人と言えるでしょう。
あなたがこれまで経験したミスから学んだ大切なことはなんですか
この質問はミス自体のマイナス面ではなく、そこから学んだプラス面を尋ねています。面接でこのような質問をされても困ったりせず、学習したことをしっかりと話せるのは、自分に自信のある応募者だと考えられます。
まとめ
面接では限られた時間の中で、応募者の人物像を把握することが大切です。人物像が把握できないと、医院にとって適切な人材なのかを判断できません。
医院にとって必要な人材を見逃さないためにも、事前にしっかりと質問の準備をしてから、面接に臨むのをおすすめします。
歯科衛生士 帆保智子