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コロナ禍で現地開催のセミナーへの参加が減った歯科医院ができるレベルアップ法

2022.02.28

歯科衛生士や歯科助手への積極的な現地開催のセミナー参加を促すことは以前より難しくなっています。
ましてや、毎月のようにセミナー参加していた歯科医師の先生でさえ、このコロナ禍でセミナーへの参加数が激減しています。
しかし、このような状況下の中でも、スタッフ教育を熱心に行い、知識的にも技術的にもレベルアップを達成している歯科医院があります。
実際に参加が困難な状況下でもどうすればスタッフのレベルアップができるのか、その方法を今回はご紹介していきます。

1.現地開催のセミナーへの参加が難しい

たった数年前までは、歯科衛生士であれば、SRP,ホワイトニング、訪問診療など様々なセミナーが歯科ディーラーや歯科関連企業で開催されていました。地方からも沢山の方が、都心部で開催されるセミナーへ足を運ばれていました。
しかし、ここ2年はコロナ禍による移動制限もあり、セミナーへ参加することが難しくなってきました。
実際、年に数回はセミナーへ参加していた歯科医院でも、セミナー参加数が0ということは決して珍しくありません。
勉強熱心な歯科医師の先生ですら、セミナーへ一切参加していない方もいるほどです。

経営的にも厳しいコロナ禍の状況だったこともあいまって、歯科医師をはじめ、歯科衛生士、そして歯科助手に関してのレベルアップが難しくなっています。

2.レベルアップのために歯科医院ができる3つのこと

セミナーへ参加できないからレベルアップは難しい、現状が回復するのを待つしかないとあきらめる歯科医師の先生がいらっしゃる一方で、困難な状況でもスタッフ全体のレベルアップを図り、経営的にも成長している歯科医院があります。

では困難な状況でもレベルアップできた歯科医院はどのような取り組みをしていたのか、具体的な実践ポイントが3つあります。

2-1.読書習慣の実践
参加型のセミナーでもそうですが、ただ聞いて理解できただけでは成長はありません。
実際に入手した情報を医院にフィードバックし、行動に移さなければ意味がないことになってしまいます。
実は、セミナーで学んだことを実践の場で取り組めなかったというケースがよくあります。

そこで試したいのが「読書」です。
歯科衛生士や歯科医師の技術、知識的なレベルを上昇させる書籍はいくらでもあります。そういった書籍を毎月、院長先生が紹介して読んでもらう取り組みをしている歯科医院があります。

読書のメリットは見返し、先輩スタッフもしくは院長先生に直接質問することができることです。
セミナーではできない、見返すという行動が知識的、そして技術的なレベルアップに直結するのです。

2-2.オンラインセミナーへ参加 
参加が困難な状況下でも大きなメリットをもたらしたのはオンラインセミナーです。
これは遠方の歯科医院にとって大きなメリットになりました。
今までは都心でしか開催されなかったセミナーに、遠方のスタッフも参加できるようになりました。

遠保の歯科医院ではセミナーへ参加するさい、日帰りでは距離的に難しく、セミナー
費以外に旅費がかかってしまうケースがありました。しかし、オンラインセミナーでは移動時間や費用もかからなくなりました。

歯科医院がやることは院内視聴環境を整え、スタッフに参加を促すだけです。
歯科衛生士はもちろん、歯科助手まで全員が簡単にセミナーへ参加できるようになりました。次はレベルアップするためのアウトプットについてご紹介します。

2-3.歯科医院へのアウトプット
レベルアップのために歯科医院ができる最後のポイントはアウトプットの場を設けることです。
スタッフが参加したセミナーは可能な限り歯科医師の先生も時間をとって参加し、どういったことが具体的に歯科医院で実践できるかを考えながら受講しましょう。

セミナーを受講したスタッフに学んだことを実践してもらい、歯科医師からスタッフへフィードバックしましょう。
推奨した書籍を読んだスタッフ同様、歯科医師も書籍を読み、先生自らスタッフに質問するのもおすすめです。

歯科衛生士向けのセミナーに参加できなかった歯科医師も、オンラインセミナーであれば時間を見つけて一緒に視聴できるようになりました。
これで忙しい歯科医師の先生も同じ情報をスタッフと共有することができます。
情報を共有することでアウトプットもしやすくなりますし、歯科医院のレベルアップに繋がるでしょう。
コロナ禍だからこそ、読書、オンラインセミナーをうまく活用し、ぜひ歯科医院のレベルアップに取り組んでいきましょう。

Dentist N

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