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飽きない!待合室ツールの作り方

2022.03.14

歯科医院では、どうしても急な痛みを訴える患者さんが来院されます。
抜髄などの緊急性が高い治療を必要とする患者さんが来院されれば、どうしても治療が長引き、他の患者さんを待たせてしまうことがしばしばあります。

そのため、歯科医院では待合室が「患者さんを待たせてしまう場所」になってしまいがちです。
そこで今回は、待合室を「待たせてしまうだけの場所」ではなく、「情報発信の場」として活用するにはどうすればいいのか、効果的な待合室ツールの作り方についてご紹介します。

1.待合室は患者さんを待たせるだけの場所ではない

待合室は患者さんを待たせる場所にしてしまうと、どうしても診療までの時間が長く感じてしまいます。
予約制であっても、治療の関係で待たせてしまうことがあるため、患者さんからのクレームが生じることがあります。

小児科や産婦人科とは違い、歯科医院では小児患者さんから高齢者まで幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。
患者さんによっては、小さなお子さんが騒いでいると、不快に思い、患者さん同士のトラブルが発生してしまうこともあります。

ですから、患者さんが待合室で少しでも快適に過ごせるための工夫が歯科医院にも求められます。

例えば代表的な取り組みをしているのがディズニーランドです。
隠れミッキー探しなどゲーム的要素をいれたり、雰囲気を演出して待ち時間を少しでも楽しんでもらえるように空間に工夫がされています。

待合室ツールは、歯科医院での待ち時間を少しでも快適に過ごすためにとても重要なのです。

2.待合室を情報発信の場所にしよう

ディズニーランドはエンターテインメント施設ですから、お客様が楽しむことが第一です。
一方で、歯科医院は病院です。
歯科医院にいらっしゃる患者さんは歯の悩みを抱えています。
そのため、患者さんが興味のある「歯科に関する情報発信」を待合室で行いましょう。
待合室は治療を受ける患者さん以外にも、ご家族の方や付き添いの方が一緒に来院されることがあります。
治療を受けない方に対しても、興味を持っていただけるような情報を発信しましょう。

例えば、お子さんだけを定期的に虫歯予防に通わせるお母さんに向けた「ホワイトニング」に関する情報などを発信すると、保護者の方も来院される対象となりえます。
待合室で情報発信をすることで新規患者さんの獲得にもつながるのです。

3.効果的な待合室ツールの作り方

待合室を情報発信の場所にするにしても、どうやって情報発信すればいいのかわからない、といった悩みを抱えている歯科医の先生は多いです。

なんでもかんでもポスターを貼って情報発信を行うと、コンビニで見かけるポスター状態になってしまいます。
情報量が大きすぎて誰も目にしなくなってしまうのです。

例えば、インプラント治療について理解していただきたいのであれば、インプラント治療の流れについて、文章はなるべく少なくしたポスターを掲示しましょう。

さらに詳しい費用や治療期間についてはパンフレットを待合室に設置しましょう。
自由に持ち帰れるパンフレットを置くことで、患者さんからの問い合わせが増えます。
これはホワイトニング、矯正治療でも同様です。
ただし、インプラントもホワイトニングも矯正も、とすべてのポスターを貼りまくっていては、情報量が多すぎて効果的な情報発信にはなりえません。

4月であれば新生活にむけて矯正治療のポスターを、5月にはホワイトニング、6月はインプラント、というように毎月ポスターを張り替えるだけで、新しい情報として患者さんに印象が残りやすくなります。
他にも顎関節症や歯ぎしりに悩む方に向けたマウスピース、白い歯になりたい方にむけたセラミック治療など、歯科医院で知りたい情報がまだまだたくさんあります。

情報発信することで、患者さんも治療に対して向きあう時間を待合室で過ごせるようになります。

ぜひ「待合室を情報発信の場」にして、飽きない待合室にしていってくださいね。

Dentist N

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