知って得する歯科情報!

歯科衛生士から見た患者さんを増やす方法

2026.10.26

院長だけで患者さんを増やすのを頑張っていませんか?とはいえ、スタッフに「患者さんを増やす意識をしてほしい」と漠然としたお願いをしても、何をしていいのかわからず、結局なにもせず終わっている歯科医院も多いと思います。

受付や歯科助手など、自分の専門性によって患者さんとの関わり方はさまざまありますが、今回は歯科衛生士から見た、患者さんを増やす方法について解説します。

歯科衛生士に協力してほしいことを伝える

まず、歯科衛生士が協力的ではないと、患者さんを増やすことが難しくなります。そのため、院長が患者さんを増やすために意識や行動をしてほしいことを相手に明確に伝えましょう。

また、協力のお願いと同時に、歯科衛生士自身のスキルアップにもつながることも伝えるのがおすすめです。患者さんを増やすことだけが目的ではなく、仕事のやりがいや自分の成長のために必要なことであることを伝えましょう。

価値ある情報を提供する

患者さんを増やし、定着させるには治療やメンテナンスが自分にとって必要と感じてもらえることが大切です。たとえば、忙しくいつもサッと歯磨きを済ませてしまう患者さんに、丁寧に10分かける歯磨きケアを指導すると「自分の話を聞いてもらえていない」「自分には合っていない」などと感じて来院が途切れる可能性が高くなります。

一方で、忙しくても短い時間でしっかりと汚れを落とすために、電動歯ブラシをおすすめすることや定期検診の間隔を短く設定するなど、相手のライフスタイルにあった提案をするだけでも、信頼関係が築け、定着に繋がりやすくなります。

さらに、相手が興味を示す情報を提供することで「自分にとって有益な情報を教えてもらえる=歯科医院に行く価値がある」と認識するようになるため、患者さんにとって有用なアドバイスも行いましょう。

ファーストメンテナンスを大切にする

治療が終わり、最初に行うメンテナンス(ファーストメンテナンス)が患者さんのリコールをするかどうかに大きく影響を及ぼすことがあります。まずは、歯科衛生士の行うメンテナンスが下記の2点に当てはまっているかを確認しましょう。

①気持ちの良い施術ができているか
②患者さんにとって後味の良いメンテナンスを取り組んでいるか

たとえば、歯石を取る作業では、超音波のスケーラーの振動が気持ちいいと感じる方もいれば、振動が苦手だと感じる方がいます。患者さんが苦手、苦痛だと感じていることを毎回のメンテナンスで行ってしまうと、来院が途切れてしまう可能性が高いです。

他にも、最後にフッ素塗布でメンテナンスを終えることもありますが、スッキリとした状態で帰宅したい方もいます。

上記のような患者さんと歯科衛生士とのギャップを埋めるために、ファーストメンテナンスを行う前に患者さんの情報収集や2次カウンセリングをしっかりと行いましょう。患者さんのライフスタイル、治療時の反応、どんな価値観を持っているかなど、細かな部分まで把握しておくのがおすすめです。

また、メンテナンスに移行する前、どうしてこの歯科医院を選んで通い続けたのか、患者さんの本音を引き出しておくといいでしょう。本音を聞けることで、メンテナンスで注意することや使う器具、材料などを事前の準備が可能になります。

このようにメンテナンス前に情報を把握し、準備しておくことで患者さんが不快な思いをすることが減り、施術だけでなく歯科医院に対する満足度が高くなります。

まとめ

スタッフ一人ひとりが患者さんにとって必要な存在になることが、定着に大きくつながると考えます。特に、歯科衛生士は患者さんとの心理的な距離が近く、情報を把握しやすい状況にあリます。コミュニケーションを通じて信頼関係を深めていく行動が求められます。

その結果、患者さんがメンテナンスの必要性を理解してくれることにつながり、歯科医院へ足を運びやすい状況が生まれます。
歯科衛生士だからこそできる方法で、患者さんを増やして、医院を盛り上げていきましょう。

歯科衛生士 帆保智子

一覧へ戻る