ホームページがあるから、SNSは必要ない、と感じている歯科医師の先生は多いかもしれません。
しかし、義歯専門の歯科医院でない限り、来院してほしい患者さんのターゲット層もSNS活用世代であることがほとんどです。
小児歯科、矯正であれば若い世代はもちろん、SNSを利用するお母さん世代はターゲット層になります。
そこで今回はSNSが歯科医院にとって必要な理由、正しい活用法についてご紹介していきます。
1.SNSが必要である理由
SNSが歯科医院にとって必要な理由は主に3つあげられます。
①患者さんの情報源である
1つ目の理由は、20~30代の患者さんがSNSで情報を得ているからです。
Google検索などでホームページを見て来院する患者さんもいますが、若い世代の場合、SNSの投稿をみて、来院する方が増えています。
特に矯正やセラミックなどの審美治療においては、画像を検索することで、ホームページの文章を読むよりも、与える印象が強い傾向にあります。
したがって、審美治療に力をいれている歯科医院ではSNSを積極的に活用することで自費治療を増やすことができるでしょう。
②物販が伸長する
2つ目の理由は、物販の宣伝です。
歯科医院では、各々にあった歯ブラシや洗口液を紹介できますが、患者さん全員には紹介できません。
しかし、SNSで自分の歯科医院が扱っている歯ブラシなどを紹介することで、患者さんがなぜその歯ブラシがいいのか、理由を知ることができます。
待合室での紹介よりも、自分のスマートフォンの画面でみることによって、より商品を詳細に知ることができ、物販の売上につながりやすくなります。
③他院との差別化
3つ目の理由として、他院との差別化がはかれます。
SNSを使った方がいいとわかってはいても、まだまだ都市部以外の歯科医院ではSNSを活用した広告は少ないです。
だからこそ、自院のSNSアカウントを運用することで、他院との差別化となり、ターゲットとする患者さんが来院しやすくなるのです。
2.正しいSNS活用法
SNSによる宣伝は歯科医院には不可欠ですが、間違った運用方法では集患対策にはなりません。
よくありがちのパターンとして、院長先生のランチ報告です。
個人のアカウントであればいいですが、患者さんは院長先生のランチには興味はありません。
正しいSNS活用法は「患者さんが知りたい情報を発信すること」にあります。
矯正歯科であれば、どんな装置を使うのか、治療期間はどれくらいなのか、といった簡単な投稿をすることで、地域の矯正に興味のある患者さんの目にとまります。
SNSでは特に20~30代がよく使います。
自分の歯科医院では、審美を宣伝したいのか、インプラントについて宣伝したいのか、しっかりとターゲットを決めて、必要な情報を発信しましょう。
3.ターゲットは明確にしよう
SNS運用で大切なのはブレないことです。そのためには来てほしい患者さん、ターゲット層を明確にすることが大切です。
小児歯科であれば、お母さん世代がターゲットになります。
・乳歯の虫歯治療の必要性
・お子さん向けのおすすめデンタルグッズ
・矯正治療のスタート時期
など、ターゲット層が知りたいであろう情報を発信しましょう。
SNSの場合は文字数が制限されることがあり、動画や画像がメインになります。より知りたい方は、ホームページのブログに誘導すると、より歯科医院への来院動機が強くなります。
SNSは正しく使えば、患者さんの認知度を確実に高めることができます。
ぜひ自分が使っているSNSからでも初めてみてください。
スタッフに詳しい人がいれば一緒に取り組んでみるのもいいですね。
Dentist N