訪問歯科に興味がある。でも、自費治療も伸ばしたいのでいろいろと試している。
という現状であるために、訪問歯科の対応を後回しにしてしまっている、という開業医の先生は多いです。
最近では訪問歯科のスタートアップを後押しするセミナーも数多く開催されています。
なぜ今、訪問歯科が必要なのか、その理由について詳しく解説していきます。
1.訪問歯科に取り組むべき理由
訪問歯科を取り組むべき一番の理由は
「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(かきょうしん)」
です。
歯科医院コンサルタント大手も、歯科医院の保険収入の底上げのために、この「かきょうしん」の取得を推奨しています。
毎月のメンテナンスに加えて、この「かきょうしん」によって、点数が上乗せできます。
そのため、患者さん1人あたりの平均点数が上がります。
かきょうしん取得のためには様々な条件がありますが、最もネックになるのが
「訪問歯科診療」です。
地域のかかりつけ歯科医としての役割を果たすためには訪問歯科診療が欠かせません。
かきょうしんは、今後、在宅支援が必要となっていくため、少しでも多くの歯科医院に訪問歯科を取り組んでもらうために作られた優遇措置です。
訪問歯科医院をやっている歯科医院とやっていない歯科医院では、両者の保険収入において、開きがでてしまいます。
自費治療も大切ですが、歯科医院経営においてベースとなるのはやはり保険診療です。
保険診療の底上げのためにも訪問歯科診療は最優先で取り組むべきといえるでしょう。
2.なぜ訪問歯科はハードルが高い?
わかってはいても、なかなか訪問歯科を始められない歯科医師が多いです。
さまざまな理由があるのですが、多くの先生が
「始め方がわからない」ということで、訪問歯科への取り組みを諦めています。
調べてもいないのに、訪問歯科の算定が難しそう、そもそも、施設からの依頼もないのに、訪問歯科なんてできない、と決めつけてしまっている歯科医の先生もいます。
また外来診療と訪問診療では、できる治療内容も変わってくるため、訪問診療のやり方がわからないと悩んでいる方もいます。
しかし、わからないと決めつけて始めない先生は経営的に非常に損をしています。
すでに「かきょうしん」を取得し、訪問歯科専門で開業している歯科医師もいます。
できない理由に目を向けるのではなく、はじめてみることからやってみませんか。
3.今すぐに訪問歯科を始める行動を!
何からはじめていいのかわからない、という先生は訪問歯科のスタートアップセミナーを受講してみましょう。
最近では大手歯科通販会社がサポートしてくれるサービスを始めています。
サポート会社を頼るのもいいですし、セミナーを通じてどのように訪問歯科を始めればいいのか、知ることからはじめてもいいです。
ほんの数年前まではこういったセミナーの数が少なかったですが、今ではオンラインでいつでも、受講することも可能です。
それでもまだ訪問歯科にハードルの高さを感じる先生も多くいます。
だからこそ、今すぐにでも訪問歯科に取り組んだ先生が有利に立てます。
今回は経営的な側面から訪問歯科の必要性を伝えましたが、患者さんが生涯、通える歯科医院として、訪問歯科は必要不可欠です。
寝たきりになって外来に通えなくなってしまったときに、訪問歯科をやっていれば、患者さんの最期まで、かかりつけ歯科医としての役割を果たせます。
ぜひ、患者さんのお口の健康を守るためにもまずは、訪問歯科を知ることからはじめてみてください。
Dentist N