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なぜ理念が必要なのか?歯科医院が目指すビジョン

2022.05.16

おそらく開業されている先生は、なんとなく理念はおもちでのはずです。
では、理念を明確に掲示されているでしょうか。
歯科医院を開業、もしくは継承するためには院長先生になる方の理念と、未来へのビジョンが必要となります。
そこで今回はどうして理念が必要なのか、その理由と歯科医院が目指すビジョンについてご紹介します。

1.なぜ理念が必要なのか

なぜ理念が必要なのか。
それは歯科医院の方針が決まり、数ある歯科医院の中から患者さんに選ばれるようになるためです。

理念は、組織にとって「社会的な存在意義」を示したものです。働く際の行動指針となります。
大手企業には明確な理念があります。理念にともなって行動することで社会に貢献します。

歯科医院は病院ですから、国民の健康に大きく貢献するという理念があります。
そこで、さらに理念を明確化することで、理念に賛同した患者さんが集まってくれるでしょう。

わかりやすいのは小児歯科です。子供の未来をサポートするといった理念であれば、子供の健康をサポートするために、管理栄養士を雇用し、食育から歯の治療までサポートするといった歯科医院経営方針が考えられます。

逆に理念が決まっていなければ、小児に特化できずに特長がはっきりしない歯科医院になってしまいます。
特長がはっきりしない歯科医院ではなく、理念にあった患者さんが来てくれる歯科医院を目指すには、まずは院長先生の理念を明確化しましょう。

2.描くビジョンを明確化する

理念が決まったら、院長先生の思い描くビジョンを明確化していきましょう。
ビジョンはさらに細かく明確化していきます。

例えば先ほどの小児歯科で挙げた「子供の未来をサポートする」といった理念であれば、どういったスタッフが必要で、どういった治療を提供していくのか、といったことを具体的に書き出していきます。

スタッフは受付、歯科衛生士だけでなく、食育までサポートしていくために、管理栄養士を雇用したり、受付兼任の保育士を雇用することで、お子様が安心して治療を受けることができるサポート体制を整えていく。といったことです。

そしてスタッフの役割も明確にします。
受付なら、子供のためにどんな対応をすべきか?付き添いのお母さんが喜ぶ対応とは?などを明確にします。
歯科衛生士であれば、成長を利用した矯正治療について学んでもらう、などどんなスタッフに成長してほしいかを明確にしていきます。

ビジョンは1年後、3年後、5年後といったように年数で考えていくといいでしょう。
開業してからすでに10年以上という先生でも、理念が明確化されていないのであれば、来年にはどんな歯科医院になっていたいのか、3年後には院長先生はどんな診療をメインに行っていたいのか、また、スタッフにはどのように働いてもらいたいのか、といったビジョンを描いて明確にしましょう。

3.院長が目指す理念と行動

理念と目指すビジョンが決まれば、次は院長先生の行動です。
お分かりの通り、理念とビジョンだけでは、院長先生の目指す未来は手に入りません。
理念を達成するためには、日々の行動に落とし込んで実践していく必要があります。

たとえば、子供の未来をサポートする歯科医院を目指すのであれば、歯科衛生士に矯正治療のセミナーに参加してもらったりしましょう。
受付にお願いして、待合室の一部分でもいいので小児スペースが作れないか考えてもらって、難しいなら小児患者さんが喜ぶようなポスターなどの仕掛けができないか相談してみるのもおすすめです。
毎日の小さな行動が大きなビジョンを達成させます。

ぜひ、まずは理念を考え、ビジョンを明確化し、行動に落とし込んでいきましょう。

Dentist N

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