患者さんに「安心できる歯医者さん」と思ってもらうには、継続して治療や予防歯科などを提案することが、重要になります。
さらに、通院してくださっている患者さんの家族にまで、スタッフ一丸となって配慮できる歯科医院は、家族全員がその歯科医院に通うようになってくれます。
人口が少なく、通常ならなかなか新患が増えづらい地域でも、家族全員が通っているような歯科医院では、新患も多く、1日の来院患者数も安定しています。
そこで今回は、患者さんの家族を大切にするとは一体、どういうことなのか、具体的な方法についてご紹介していきます。
1.患者さんが安心して通える歯科医院とは
まず大事なことは患者さん自身が通いやすい環境にすることです。
患者さんが通いやすい環境というのは、ストレスを感じることもなく、不安や不信感を覚えない歯科医院です。
予防歯科の重要性に理解を示し、定期的にメンテナンスに通ってくれる患者さん対しては、接遇面でも配慮することが必要です。
これから先も定期的に通いたくなるように、メンテナンススタッフである歯科衛生士の接遇面は特に重要です。
歯科医院は従来、治療に通う場所ですが、予防のために来院する患者さんは、メンテナンススタッフに会いにきて、ちょっとした雑談を楽しむ場所になってもらうことが必要でしょう。
もちろん、メンテナンス枠の時間には制限がありますが、お口の中の悩みは常に変化していきます。
その変化を聞き取り、患者さんがどういった環境に置かれているのか、しっかり把握しましょう。
治療技術も大切ですが、患者さんの話を聴く力をスタッフ全員で底上げすることが、患者さんが安心して歯科医院に通える環境になるためには欠かせません。
2.患者さんの家族を大切にするとなぜ新患が増える
では患者さんが安心して通える歯科医院の環境になったとして、患者さんの家族を大切にするとどうして新患が増えるのでしょうか?
まず口コミが伝わりやすいのは、家族です。
特に患者さんのご両親は別の歯科医院に通っていることが多いです。
また小さなお子さんがいる患者さんでは、小児歯科はどこの歯科医院にすべきか悩んでいる方は正直多いです。
ママ友の間では、「どこの歯医者さんがおすすめなの?」という会話が日常的になされています。
例えば、小さなお子さんがいる患者さんの場合、スタッフのお子さんへの対応をよくみておられます。
ある歯科医院では、お母さんの治療中にお子さんに対して、塗り絵を準備して、待ち時間を少しでも楽しく過ごせるような工夫をしています。
そういった配慮があると、お子さんを持つ患者さんはそこの歯科医院に通わせたいと思うようになります。
また、ちょっとした雑談でメンテナンススタッフが患者さんの家族構成を知ることもできます。
歯ブラシなどをすすめる際に、ご家族にご両親や、配偶者がいるのであれば、その方にの年代にあった歯ブラシの試供品を渡すだけでも「一度、検診だけでも言ってみようかな」と思ってくれるきっかけとなります。
患者さん一人一人に向き合って治療し、予防歯科にまで繋げていくことで、自然と患者さんの家族の中では話題の1つとして歯医者さんの話をしてくれます。
インターネットが普及している時代ではありますが、やはり家族の口コミは今でも患者さんが来院してくれるきっかけであり続けています。
S N Sやホームページの充実も重要ですが、まずは目の前の患者さんとその背景にある家族に対する配慮から始めてみてください。
その小さな配慮が新規患者さん獲得の一歩につながります。
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