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スタッフに不満を言われたら?院長がとるべき3つの行動

2022.07.25

スタッフを雇用していると、必ずといっていいほど不平不満を聞く機会があります。
もっともなことを言っていればいいですが、明らかにどうしようもないような不満を院長に言ってくることもあります。
そこで今回は、歯科医院を運営する上で経験する「スタッフからの不平不満」を言われたときの対処法と院長のとるべき3つの行動について解説していきます。

1.なぜスタッフは不満を院長にいうのか

そもそも、どうしてスタッフは院長に不満を言うのでしょうか?
それは、他のスタッフや患者さんに対して、理不尽だと感じるときに不満を訴えます。
スタッフ同士が揉めていて、明らかに片方のスタッフが悪ければ、問題のあるスタッフを指導すればいいのですが、双方に意見があり、どちらの言い分もある程度納得できる場合は、スタッフ同士に不満が残ります。
仕事をして給料を貰っているのだから、不満なんておかしい、と思うかもしれませんが、組織としてうまく運営させていくためには、不満は小さなうちに対処が必要です。

不満が不満を呼び、さらに大きくなったとき、主要スタッフが複数離職、なんてことが起きた歯科医院もあります。
院長先生は、歯科医でありながら経営者でもあります。
組織メンバーからの不満が理不尽であると感じても、その時点で院長、もしくはチーフスタッフが対応しなければいけないということを意識してください。

2.院長がすべき3つの行動

スタッフから不満がでたら、まずはとるべき3つの行動があります。それぞれについて解説していきます。
2-1.スタッフの話を聞く
第一に院長、もしくはチーフスタッフは不満を抱えたスタッフの言い分を聞きましょう。具体的に何が不満なのか、不満を詳細に把握することがポイントです。
不満が1人だけならいいですが、同じように感じているスタッフがいるのであれば問題が大きくなります。
個別面談の機会を設けて、できる限りスタッフ全員に不満についてどのように感じているかを把握します。

よくあることですが、「みんな思っている」といったフレーズを耳にします。
しかし、実際の不満が全員同じように感じているわけではありません。
もし、「みんなが言っていた」とスタッフがいうのであれば、誰がその不満を言っていたのか、またスタッフ一人一人がどの程度の不満を感じているのかを面談を通じて把握しましょう。
恐らく、全員が同じように不満を感じているわけではないでしょう。
2-2.何をすべきか聞く
次に不満のあるスタッフにどのようにすれば不満を解決することができるのかを聞きましょう。
不満ばかり言うスタッフは、自分では解決法を考えずに不満しか言わない傾向にあります。
不満に対して、どうすればその不満を解決することができるのかを一緒に考えて、動いてもらうことが重要です。
そうでなければ、同じような状況がまた繰り返されます。同じ事を繰り返さないためにも、スタッフと一緒に解決法を考えましょう。

2-3.改善のために院長が動く
最後に院長がすべき行動はスタッフと一緒に考えた解決法を実行することです。
実行が伴わないと、結局何も変わらないままになり、スタッフが辞めていくといった状態に悪化してしまいます。
だからこそ、解決法をスタッフと一緒に考え、行動します。
全ての不満が、院長もしくはチーフスタッフの行動で変わるわけではありませんが、行動することで、不満があったスタッフは感謝し、自分の行動や考え方が変化していく可能性があります。

考えた解決法を実施しても、問題がすべてなくならないかもしれません。
しかし、重要なことは問題を解決しようと試行錯誤しながら行動する姿勢です。
そんな姿がスタッフ間の共感を呼び、良いチームワークへと変わっていきます。
全員が円滑に仕事できるように、ぜひ院長自ら行動しましょう。

Dentist N

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