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改めて考える良い歯医者とは

2023.02.13

みなさんは『良い歯医者』と言われてどのような歯医者を思い浮かべますか?
技術の高い歯科医?それとも地域に根ざした医療を提供している歯医者でしょうか?
少し考えるだけでも多くの意見があるかと思います。
医院経営を行っているとやることが多く、開業当初は目指すべき医院像があったとしても、いつしか目の前の業務に忙殺されてしまいます。
一度、『良い歯医者』とはなにか、ということに立ち返ることは、長期間医院を運営していくことに役立つでしょう。

▲良い歯医者は立場によって変わる

まず一番大切なことは『良い歯医者』は、立場によって変わる、ということです。
『良い歯医者』は院長、患者さん、スタッフなどその人の立場によって変わります。
すべての人にとって理想とされる歯医者があればよいのですが、現実は異なります。
患者さんの考える『良い歯医者』に近づかなければ、医業収入をあげることができませんし、スタッフの考えを無視してしまうと辞めてしまいます。
立場を変えて考えることが重要です。

▲院長の考える良い歯医者は様々な形がある

院長の考える『良い歯医者』は、予防重視の歯医者、歯周病に力を入れた歯医者、インプラントや自費専門の歯医者など様々な形があります。
様々な形がありますが、安定した医業収入がある、というのは最低条件です。
スタッフや家族を養った上で、院長の目指す医院経営を行う必要があります。
もちろん安定した医業収入があることだけを目指しているわけではないと思いますので、医業収入と自分のやりたいこととのバランスがポイントになるでしょう。

▲患者さんが考える良い歯医者は一般化しやすい

一方、患者さんが考える『良い歯医者』とは、どのような歯医者でしょうか。
こちらはそこまで難しいことではなく、『痛くない、優まず一番大切なことは『良い歯医者』は、立場によって変わる、ということです。
『良い歯医者』は院長、患者さん、スタッフなどその人の立場によって変わります。
すべての人にとって理想とされる歯医者があればよいのですが、現実は異なります。
患者さんの考える『良い歯医者』に近づかなければ、医業収入をあげることができませんし、スタッフの考えを無視してしまうと辞めてしまいます。
立場を変えて考えることが重要です。
しい、予約が取りやすい』といったことが挙げられるでしょう。
実際に歯科医院のホームページでもそのようにアピールをされているものをよく見ます。
一昔前の歯医者が患者を怒る、説明をしないで歯を削るという歯医者さんのイメージがあるかもしれません。
現在の患者さんは、インターネットで各種情報を見て、医院の口コミも気にしています。
歯医者を患者さんが選ぶ時代、患者さんが考える『良い歯医者』の重要性は今後どんどんと増えていくと思われます。

▲スタッフの考える良い歯医者は難しい

意外と忘れがち、そして重要かつ難しいことは、スタッフの考える『良い歯医者』です。
院長のやりたいことだけを周囲に押し付けてしまった結果、スタッフがどんどんと辞めてしまうという医院も珍しくはありません。
スタッフが働きやすい職場にすることで、安定した医院経営を行えます。
ですが、スタッフの年齢や環境によってそれぞれの『良い歯医者』が大きく異なるので、統一するのは難しいです。
若くて向上心があるスタッフは、自分の時間を削ってでも成長したいと考えますし、家庭があるスタッフは定時で帰ることを目的にしています。
また、ある程度の年齢以上のスタッフは、居心地の良い職場で、労力をかけずに働きたい、という場合もあります。
スタッフ一人ひとりがどのような価値観を持って働いているのか、コミュニケーションをとって聞き取り、各人の価値観をすり合わせる。
もしくは、採用の段階で同じような年齢・環境の人に絞って採用する、ということである程度統一することが可能です。
▲まとめ
あらためて『良い歯医者』とはなにか、について考えてきました。
それぞれの立場についての『良い歯医者』を考え、どのような歯科医院について考えることは良い指針になるかと思います。
また、ご自身の経験や時代の流れによっても、変わっていくことですので、数年に1回は考えなおす機会を設けてはいかがでしょうか。

歯科医師 K.A.

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