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「新型コロナウィルス感染拡大から学ぶ歯科医院の在庫管理と感染症予防対策」

2020.03.30

新型コロナウィルスが猛威を振るっています。
政府でさえ想定外のこの状況の中で、歯科医院もまた想定外の状況に陥っています。

マスクや消毒液の不足といった状況は、誰にも想像できなかった事態といえるでしょう。
また、スタッフの感染症予防はもちろん、院内感染の予防も今まで以上に重要になってきます。

そこで今回は、新型コロナウィルス感染症から学ぶ、歯科医院の在庫管理と感染予防対策に関して解説していきます。

1.在庫管理は歯科医院の危機を救う

歯科医院の材料は、ディーラーや歯科医院専門のインターネット通販サイトで注文している歯科医院が多いです。

歯科医院の在庫スペースにもよりますが、なかなか大量の材料をストックすることができないという歯科医院もあります。

しかし、スペースがない歯科医院でも、ペーパータオルやコップ、マスク、手袋といった保存期間の長いものに関しては、歯科用インターネット通販を使って送料節約のために2ヶ月分程度の在庫を保管しているところがあります。

そのため今回のような状況になっても、マスクがなくて困っている歯科医院とゆとりのある歯科医院とはっきりと分かれています。

こういったことが今後起こる可能性がある以上、在庫がなくなってから注文するのではなく、必要在庫数をストックしながら注文することが重要です。

また、インターネット通販サイトはタイミングよく注文しないと、在庫がなく注文できないことがあります。
しかし、歯科ディーラーであれば注文の順番をしっかりと守って材料を届けてくれます。

インターネット通販では決してできない信頼があります。
材料コストが抑えられるからといって、全ての材料を通販サイトに依存するのではなく、信頼のおけるディーラーとの取引も日頃から大切にしましょう。

2.感染症予防対策のアピールは今後も歯科医院には欠かせない

多くの歯科医院では感染症予防対策に力を入れています。
感染症予防対策を歯科医院のアピールポイントにしている歯科医院も多いです。

一方で当たり前のことをアピールしても意味がない、と考える歯科医の先生もいらっしゃるかもしれません。

しかし、改めて新型コロナウィルスが拡大したことで「感染症予防をしていないと不安」という患者さんの心理に多大な影響を与えました。

新型コロナウィルスの情報が連日放送されることで、患者さんから「手袋は患者ごとに交換していますか?」というような質問を受ける歯科医院が増えてきています。

だからこそ、感染症対策をしっかりと行うのはもちろんのこと、ホームページや待合室などで、自分の歯科医院が感染症予防対策をしっかりと行っていることを伝えるよう徹底しましょう。

アピールしている歯科医院とそうでない歯科医院では感染症予防対策について、アピールしている歯科医院が圧倒的に患者さんに支持されます。
ですからしっかりと感染症予防を歯科医院のためにもアピールしましょう。

院長先生や歯科衛生士はもちろん、受付事務スタッフへの感染症予防対策も徹底することが重要です。
また待合室などの衛生管理も感染症予防には欠かせないので、患者さんがいる空間全ての感染症予防をしましょう。

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