予防ツールといっても数多くのツールがあります。
歯ブラシに特化した予防ツールなどは、大手歯科業者が歯ブラシを販売するたびに作成しますが、そのまま活用できずにホコリが付きっぱなし、なんて歯科医院は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、予防ツールとして効果を発揮しやすい院内パンフレットの活用法についてご紹介していきます。
1.予防ツールの目的は患者さんへの関心を高めること
予防ツールといっても様々なものがあります。
冒頭で紹介したような
●歯ブラシ紹介パンフレット
●虫歯にどうしてなるのか?
●歯の磨き方
●歯周病にならないためには?
などを紹介したパンフレットまで様々です。
そんなたくさんの予防ツールがあるにもかかわらず、うまく活用できていない歯科医院が多いのが現状です。
結局、セット販売でついていたパンフレットもそのまま使わずに捨ててしまっていませんか。
予防ツールの目的は、患者さんがいかに「予防に関心を持ってくれるか」ということです。
歯ブラシの違いや正しい歯の磨き方を細かく説明しても、なかなか患者さんに関心を持ってもらえず、へこんでしまう歯科衛生士も多いです。
予防がどうして重要なのか!
まずはこれを知ってもらうきっかけを与えてあげることが第一です。
そのきっかけが予防ツールなのです。
2.患者さんが振り返ることで予防は効果がアップする
院内パンフレットは、患者さんが持ち帰ることで振り返りをする機会を増やします。
もらったチラシをそのまま捨ててしまうような方もいますが、自分の知りたい情報が記載されていると、自然に目を通します。
だから、院内パンフレットは患者さんの目に止まってもらえるような工夫をすることが重要です。
院内パンフレットは、歯科医院の紹介のパンフレットではありますが、歯科医院の特長を紹介するためにとても役立つツールです。
いろんな情報を書き込んでしまいたいところですが、情報を厳選して、患者さんが目を通しやすいようにすることが重要です。
予防に力を入れているのであれば、さらに具体的に「小児の予防に力を入れているのか」「高齢者がいつまでも元気で美味しい食事をするための予防に力を入れているのか」ということを記載しましょう。
すると、ターゲットの患者さんに配布することで、さらに患者さんと繋がりのある方にパンフレットを経由して歯科医院を紹介してもらえるチャンスが増えてきます。
患者さんが振り返るためには、歯科医院の強み、特長を前面に押し出して、知ってもらい、見返してもらえるようなパンフレットを作るといいでしょう。
3.院内パンフレットを活用しよう
パンフレットを作ろう!といっても、
●院内パンフレットなんて作ったことがないから・・・
●本当に効果があるの?
●必要性をあまり感じない・・・
●どのタイミングで配布すればいいかわからない
とわからないことだらけの歯科医師の先生も多いかと思います。
まずは、ワードなどで簡単に作るものからで問題ありません。
歯科医院の強みをまずは先生自身が考えましょう。
インプラントを頑張っている先生であれば、先生の歯科医院でインプラントを受けるとどんなメリットがあるのか、患者さん目線で欲しい情報を書くだけでも、インプラントを受けたいという方はそのパンフレットを持ち帰り、振り返ります。
最初は簡単なもので構いません。
見栄えよりも、読みやすいレイアウト、患者さんが理解できる言葉を選ぶことが重要になります。
そして、少しずつ改良を加えていくことで、医院から伝えたい「患者さん」に合った必要な院内パンフレットを作ることができます。
ぜひまずは自分の歯科医院の1番の魅力を紹介した、院内パンフレットを作成してみてくださいね。
Dentist N