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緊急事態宣言解除!これからの歯科医院の集患対策

2020.06.01

歯科医院では緊急事態宣言後、患者さんの治療キャンセルが相次いでいます。
今まで予約枠が全て埋まっていた歯科医院ですら急患しか診療がなく、1日の患者数が大幅に減少した歯科医院もあります。

やっと緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ予断を許さない状況です。
そこで、今回は今後の歯科医院の集患対策についてご紹介していきます。

1.キャンセルのままの患者さんが多い

「緊急性がない治療であれば歯科医院の受診は控えるべきである。」
厚生労働省から通知があり、多くの患者さんが歯科医師に相談もなく、治療を中断しています。

歯科医院は感染リスクが高いかのような報道もあり、不安に感じてキャンセルした患者さんも多いです。
キャンセルの電話や、無断でキャンセルしてしまった患者さんが歯科医院ではかなり増えています。

定期的にメンテナンスで来院されていた患者さんでさえも、キャンセルのままのケースが多いです。

今後、こういった不安を抱えている患者さんに対し、どのようにアプローチすべきなのか、悩んでいる院長も多くいらっしゃいます。
今までのように、定期検診を受けましょうというようなリコールカードを送ったことで、不謹慎な歯医者だ!といった風評被害を受けてしまう可能性もあります。

今回の緊急事態では、不安を多く抱えているため、今まではありえないようなことで批判を受ける可能性があるのです。
そういった批判を十分に考慮した上で、今後の集患対策を考えなくてはいけません。

2.これからすべき集患対策

ルールを守って時短営業をしている飲食店ですら、批判の張り紙をされたりします。
そのため、歯科医院の集患対策にまだまだ正解はありません。
ですが、現段階でできる範囲の対策をご紹介します。

2-1.感染症対策を徹底する

何よりも感染症が起こってしまっては、歯科医院を継続することはかなり難しくなります。
当たり前のことだからこそ、継続が重要です。

今まで以上に感染対策を徹底することは、今後の歯科医院の経営に関わります。
密な待合室、診療室にならないように対策を取り、治療機器の滅菌、消毒、チェアーの消毒などを徹底しましょう。

2-2.ホームページなどで対策を患者さんに伝える

日本歯科医師会が新聞広告で「歯科医療従事者から患者さんへの感染報告はない」と報告しています。

しかし、多くの患者さんはその事実を知らないため、感染リスクを不安に感じたままです。
知らないことは恐怖に変わります。

歯科医院できちんと感染症対策を徹底していることを伝えましょう。
ホームページやSNSはもちろん、待合室でも、感染症対策を行っていることを張り紙などで伝えましょう。

患者さんが歯科医院の感染症対策を行っていることを知ることで、患者さんの不安を一つ、解消することができます。
もちろん、来院してくださった患者さん一人一人に直接お話するのもいいでしょう。

2-3.患者さん一人一人に対応したリコールカード

患者さんはそれぞれ、歯科医院に来院する理由は違います。
虫歯だけの治療をしてほしい人、ずっとお口の健康を維持したい人、糖尿病や心臓病などの持病があって歯科医院でのメンテナンスを受けた方がいい人と様々です。

定型文のリコールカードを送るのではなく、患者さんの今の治療内容に応じたメッセージカードを送りましょう。

そうすることで、どうして受診しなくてはいけないのか、患者さんも理解し、納得したうえで受診することができます。

患者さん一人一人のカルテを見直してメッセージカードを書くのはとても大変ですが、ぜひ、患者さんのお口の健康のためにもチャレンジしてみてください。

何が正解か難しいですが、まずはできることをしていきましょう。
行動を起こすこと自体が現状を変えます。
今後も緊急事態宣言が発令されるかもしれません。
だからこそ、今できることをやってみてくださいね。

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