口腔細菌検出装置
口腔細菌検出装置orcoa(オルコア)は、歯周病菌の中で病原性の高いといわれるRed complex(Porphyromonas gingivalis, Treponema denticola, Tannerella forsythia)をPCRの原理を用いて院内で検査することのできる画期的な製品です。
院内で検査が完結できる上、
PCRを用いた高精度な検査
オルコアは、PCR(polymerase chain
reaction)を原理とした検査装置です。
抗原検査などの方法と比べると、微量な細菌でも検出できるのが特長です。
PCR検査に必要な温度変化や光測定機能がコンパクトなボディに内蔵されており、
必要な試薬が充填された検出キットだけで検査できるため、院内で検査を完結することができます。
通常の検査
- 抗原検査は感度が低く、予防に使えない
- 外部検査機関を利用するため、結果報告まで2週間
- 検査が高額(1万円以上かかる場合が多い)
オルコアの検査
- 外部検査機関と同等の精度で歯周病菌を検査できる
- 45分で検査結果が分かるので、当日中に結果がでる
- 安価で検査できる
オルコアが測定できるのは、
特に病原性の高い歯周病菌 Red complex
あると言われている3菌種。
- Porphyromonas gingivalis
- Treponema denticola
- Tannerella forsythia
オルコアでは、
Porphyromonas gingivalis(P.g.菌)・
Treponema denticola(T.d.菌)・
Tannerella forsythia(T.f.菌)を
検出することができます。
オルコアの使い方は非常に簡単
3ステップの簡単操作
1検体採取
歯間ブラシで検体となるプラーク を採取します。
2検体処理
採取したプラークを調製液に浸し、 検出キットに加えます。
3装置にセット
検出キットをオルコアにセットし、ボタンを押せば約45分で検査が終了します。
上記の3ステップだけで検査をはじめることができます。
PCR検査を行うためには、専用の器具や試薬・経験や技術が必要になります。
オルコアの検出キットにはPCRに必要な試薬が既に調製された状態で充填されており、
誰でも簡単に検査できるシステムを実現しました。
こんなお悩みありませんか?
下記のようなお悩みをお持ちの歯科医様におすすめします。
歯周病は自覚症状が
現れにくく、
患者様が
あまり理解してくれない
目に見えて治療が
進んでいることが
分かりにくいため、
治療を中断する患者様が多い
かなり進行して
手遅れの状態になってから
来院される患者様が多い
歯周病への危機感が低く、
必要な治療方針が
理解されない
オルコアの検査では、口腔内の
Red
complexの存在を
数値化してお伝えします。
歯周病の予防に対する
必要性や危機感をお伝えし、
通院継続につながります。
ご利用者の声
愛知県・ごとう歯科クリニック
後藤 邦之 先生
1,2回の来院のうちに検査結果を数値化し、患者さんと共有することで協力性が増します。 当院では5年、10年と体の推移やオルコアの検査結果を含めたデータをきちんと残していき、総合的な患者さんのフォローを行うので、患者さんが当院に通院するメリットになると考えています。
また、ブラッシング、歯間ブラシなどの補助器具を使った清掃に協力的になりました。 初診の段階で検査をすると、一生懸命磨いてくれます。
東京都・グランプロデンタルクリニック
福島 一隆 先生
20年前から口腔内の細菌に関するPCR検査を外注していましたが、結果が出るまでに1週間から10日かかります。経済的な面でも患者様の負担が大きく、2週間もすると患者さんのモチベーションが下がってしまいます。
オルコアは他の検査をしている間に結果が分かるので、スピード感がすごい。絶対に使っていきたいと思いました。
患者さまもその場で歯周病のリスクが分かると、自分から次の予約を取りたがります。 検査結果が早くわかることで考え方、行動まで変わります。
愛知県・ぱんだ歯科
須崎 明 先生
迅速に検査ができ、患者さんに分かりやすく説明できるところが魅力的です。
また、オルコアを通して得た臨床知識や経験が一番の財産になっています。
歯周基本治療後にどのように治療方針を組み立てていくか、オルコアの検査を踏まえて決めています。 細菌数を数値化できるので説得力があり、患者さんは検査結果を食い入るように見られています。 当院で案内しているホワイトニングは歯周病細菌を抑える効果もあるので、オルコアの検査によって治療の効果を検査値で見て実感いただき、よりQOLを重要視したメンテナンスができると考えています。
このように、
モチベーション向上による
定期通院患者の確保、
他院とは異なる
一歩踏み込んだ
歯周病予防の提案に
ご活用いただいています。
さらに動画で見る!
ご利用者インタビュー
導入背景や、具体的な使用方法についてお答えいただきました。
試験データ
研究用の一般的なPCR装置とオルコアの検査精度を確認するため、
既知濃度のRed complex菌種についてそれぞれ検査を行いました。
オルコアは、研究用PCR装置と同等の精度で検査が可能というデータが得られました。
第158回 日本歯科保存学会春季学術大会にて発表
オルコアの検査データをx軸、Real-time PCRで検査した菌数(対数値)をy軸にしています。
Real-time PCRではDNA抽出後の検体を使用しています。
オルコアの数値は菌数を表していません。1000以上のときに対象の菌が存在していることを表し、
数値が大きくなれば菌数も多くなる傾向にあります。
製品仕様
口腔細菌検出装置
orcoa(オルコア)
- 製品寸法
- W180mm × D180mm × H200mm
- 重量
- 2kg
- 電源
- 100-240V 50/60Hz
- 測定原理
- PCR法
- 検出方法
- 光検出
- 測定時間
- 約45分
orcoa(オルコア)口腔細菌検出キット【PG-1000】
orcoa(オルコア)口腔細菌検出キット【TD-1000】
orcoa(オルコア)口腔細菌検出キット【PG-2000】
orcoa(オルコア)口腔細菌検出キット【TF-1000】
orcoa(オルコア)
口腔細菌検出キット
- 製品寸法
- W127mm × D100mm × H22mm
- 分類
- 試薬
- 内容物
- 検体採取具、検体用外キャップ、希釈液、検出キャップ、検出容器
- 保存方法
-
冷蔵保管(-20℃推奨)
※家庭用の冷蔵庫で保管可能です。
- 検査キットは試験研究用、定性的検出としての使用に限定されます。
- 検査キットは体外診断用医薬品ではありませんので、診断目的のご使用はできません。